―管理会社・オーナー視点で見る、空室対策につながる清掃品質のつくり方―
マンションの共用部が汚れていると、内覧時の第一印象が悪化し、入居希望者の申込み意欲を下げてしまう要因になりかねません。
本記事では、清掃業者にマンション清掃を依頼するメリットや頻度の目安、失敗しない業者選びのポイントに加え、管理会社・オーナー視点で「入居率改善」につながる清掃のあり方について、実際の導入事例も交えながらご紹介していきます。
初回公開日: 2025-02-27/最終更新日: 2026-09-29
目次
- マンション清掃を業者に依頼するメリットと注意点
- マンション清掃の頻度・タイミングの目安
- 失敗しない清掃業者の選び方
- 場所別に見るマンション清掃のポイント
- 入居者満足度とトラブル対策
- 管理会社・オーナー視点で見る「入居率改善」につながる清掃
- ダイキチカバーオールの品質保証の仕組み
- 導入までの流れ
- お客様の声(レジデンス小野株式会社様)
マンション清掃を業者に依頼するメリットと注意点
マンションの共用部清掃を管理会社や大家自身、あるいは自社の職員だけですべて担うのは、時間的にも体力的にも大きな負担です。
清掃業者に依頼することで、専門的な技術と機材を使った清掃が期待でき、共用部の印象を一定水準に保ちやすくなります。
清掃品質の安定
プロの清掃スタッフが決められた手順で作業するため、担当者によって仕上がりにばらつきが出にくくなります。
管理業務の負担軽減
管理会社の担当者が清掃業務そのものに時間を取られず、入居者対応や契約業務など本来の管理業務に注力しやすくなります。
専門知識に基づく提案
共用部の素材や汚れの種類に応じた清掃方法を、専門業者ならではの知見から提案してもらえる点もメリットです。
一方で、依頼する際にはいくつか注意しておきたい点もあります。
清掃範囲の確認
共用部のどこまでを清掃してもらえるのか、契約前に見積もりの段階で範囲を確認しておくことが大切です。
費用感のすり合わせ
費用はマンションの規模や清掃頻度、建物の状態によって大きく変わるため、複数社から見積もりを取り、内容を比較検討することをおすすめします。
連絡・引き継ぎ体制
業者を切り替える場合は、これまでの清掃履歴や気になっていた箇所を新しい業者にきちんと引き継げるかどうかも確認しておきたいポイントです。
人員体制の安定
自社職員による清掃体制の場合、担当者の異動や退職によって清掃品質が変動しやすくなりますが、専門業者に依頼することで、人員体制そのものを業者側で管理してもらえるという安定感も期待できます。
ダイキチカバーオールのマンション清掃サービスでも、共用部の日常清掃から定期清掃まで幅広く対応しています。
マンション清掃を依頼するメリットについてはマンション清掃を業者に依頼するメリット、依頼する際の流れや注意点はマンション清掃を依頼する際のポイント、業者に依頼する際に押さえておきたい視点はマンション清掃業者への依頼のコツでも詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
マンション清掃の頻度・タイミングの目安
マンション清掃は、日常清掃と定期清掃を組み合わせて計画するのが一般的です。
日常清掃の目安
エントランスや共用廊下、エレベーターなど人の出入りが多い場所は、週1〜数回程度の日常清掃で清潔な状態を保ちやすくなります。ゴミ置き場や郵便受け周りも、日常清掃の対象に含めておくと安心です。
定期清掃の目安
床のワックス洗浄や高圧洗浄、窓ガラス清掃、エアコンの分解洗浄などは、汚れの蓄積具合に応じて年1回〜数回のペースで計画するケースが多く見られます。
窓ガラス清掃の頻度についてはマンションの窓ガラス清掃はどのくらいの頻度が目安か、外壁の高圧洗浄の間隔についてはマンション外壁の高圧洗浄はどのくらいの間隔で行うべきかで詳しく取り上げていますので、計画づくりの参考にしてください。
共用部清掃の基本的な考え方はマンションの共用部清掃、汚れが発生する原因については共用部が汚れる原因も参考になります。
依頼のタイミング
入居者の入れ替わりが増える1〜3月の繁忙期に向けては、その前に共用部の定期清掃を済ませておくと、内覧時の印象づくりにつながりやすくなります。
また、台風や梅雨明け後は外壁や窓の汚れが目立ちやすくなる時期であり、こうした季節の変わり目も清掃を見直すタイミングの一つです。
新築から数年が経過し、目地やタイルの黒ずみ、床のツヤの低下が気になり始めた場合も、日常清掃だけでなく定期清掃の頻度そのものを見直す目安になります。
建物規模による違い
低層マンションと高層タワーマンションでは、共用部の広さやエレベーターの基数、機械式駐車場の有無などによって、必要な清掃の頻度や作業時間が変わってきます。物件の規模に応じて清掃計画を個別に組み立てることが大切です。
失敗しない清掃業者の選び方
清掃業者選びで失敗しないためには、いくつかのチェックポイントを押さえておくことが重要です。
見積内容の明確さ
清掃範囲・頻度・作業内容が具体的に示されているか、見積書の段階で確認しましょう。範囲があいまいなまま契約すると、後から「ここは対象外です」というトラブルにつながりかねません。
スタッフの教育体制
現場に入るスタッフがどのような研修を受けているかは、清掃技術だけでなく、入居者や来訪者への対応マナーにも直結する重要な要素です。
報告・連絡体制
作業後にどのような形で報告を受けられるか、トラブル発生時の連絡体制が整っているかも確認しておきたいポイントです。
対応エリアと実績
自社の管理物件があるエリアに対応しているか、同規模のマンションでの実績があるかどうかも、判断材料の一つになります。
既存の管理物件の見学
可能であれば、その業者が現在担当している別のマンションの共用部を実際に見せてもらうと、資料だけでは分からない清掃の丁寧さを確認しやすくなります。
業者選びの具体的なチェックポイントは失敗しないマンション清掃業者の選び方、優良な業者の見分け方は優良な清掃業者の特徴でも解説していますので、あわせてご覧ください。
場所別に見るマンション清掃のポイント
マンションの共用部は、場所ごとに汚れ方や求められる清掃方法が異なります。
エントランス
マンションの「顔」となる場所であり、来訪者や内覧希望者が最初に目にするため、床の光沢やガラスの汚れが特に印象を左右します。
共用廊下
日常的に人が行き来するため、ホコリや泥汚れがたまりやすく、こまめな清掃が求められます。手すりやドアノブなど、手が触れる部分の清潔感も意識したい箇所です。
エレベーター
密閉された空間であり、扉の溝や操作パネル、手すりなど、多くの人が日常的に触れる部分の清潔感が特に気になりやすい場所です。
屋上・機械式駐車場周辺
普段目が届きにくい場所ですが、排水口の詰まりや落ち葉の堆積を放置すると、雨漏りなど別のトラブルにつながる可能性があります。
駐輪場・駐車場
タイヤ跡や油汚れ、放置物が目立ちやすい場所であり、来訪者の目にも触れやすいため、定期的な清掃が物件全体の印象向上につながります。
ゴミ集積所
分別ルールの掲示状態とあわせて清潔に保つことで、入居者のマナー向上や近隣トラブルの予防にもつながります。
マンション清掃の具体的な作業内容はマンション清掃の内容、場所別の詳しい解説はエントランス清掃、共用廊下清掃、エレベーター清掃、屋上清掃の各記事でご確認いただけます。
入居者満足度とトラブル対策
共用部の清潔さは、入居者の満足度やマンションへの愛着にも影響を与える要素の一つです。
臭いへの配慮
ゴミ置き場や排水口周りの臭いは、入居者からのクレームにつながりやすいポイントであり、日常清掃の中でも特に気を配りたい箇所です。
カビ・害虫の予防
湿気がこもりやすい共用部では、カビの発生が放置されると建物の資産価値にも影響しかねません。
清掃品質への不満
清掃が行き届いていないと感じられると、入居者から管理会社や大家への信頼低下につながることもあります。
共用部清掃と満足度の関係は共用部清掃が入居者満足度に与える影響、入居者満足度を高める清掃のポイントで詳しく解説しています。臭い対策は共用部の嫌な臭いの対策、カビ対策はマンションのカビが発生する原因をご覧ください。
管理会社・オーナー視点で見る「入居率改善」につながる清掃
マンション経営において、清掃は単なる「美観維持」の作業ではなく、入居率に直結する経営判断の一つとして捉える視点が重要です。
内覧時の第一印象
不動産仲介会社が案内する内覧では、エントランスや共用廊下の清潔感が、入居希望者の申込み意欲を左右する重要な要素になります。
同じ間取り・同程度の賃料の物件が並んでいる場合、共用部の印象の差が入居希望者の最終判断に影響することは十分に考えられます。
既存入居者の退去抑制
共用部が清潔に保たれていることは、既存入居者にとっても「住み続けたい」と感じてもらえる理由の一つになります。
逆に、空室が増えると清掃の目が行き届きにくくなり、汚れが蓄積してさらに入居希望者から敬遠される、という悪循環に陥ってしまうケースも見られます。
空室期間中の清掃頻度
空室が続く住戸の周辺だからといって清掃の手を抜いてしまうと、次の内覧希望者にとってもマイナスの印象を与えてしまいます。稼働率にかかわらず、共用部全体を一定の頻度で清掃し続ける体制づくりが、入居率改善の観点からは重要になります。
口コミ・仲介会社からの印象
近年は入居希望者が内覧前に周辺情報や口コミを確認するケースも増えており、共用部の管理状態が物件の評判に反映されることもあります。
また、日頃から物件を案内する仲介会社の担当者にとっても、共用部が清潔で管理が行き届いている物件は紹介しやすく、案内の優先順位にも影響し得ます。
資産価値の維持
定期的な清掃によって建材の劣化を早期に発見しやすくなり、大規模修繕のタイミングを適切に見極めることにもつながります。
こうした視点から、管理会社・オーナーの中には、清掃を単なる「コスト」ではなく「空室対策への投資」として位置づけ直す動きも見られます。
特に、自社職員による清掃体制で複数物件を管理している場合、どうしても空室が多い物件ほど清掃の優先順位が下がりやすく、結果として入居率がさらに低下してしまう負のループに陥りやすいという課題も指摘されています。こうした構造的な課題については、後述するお客様の声でも触れています。
エリアによって物件の競合状況や入居者ニーズは異なるため、地域特性を踏まえた清掃計画も参考になります。名古屋エリアでは名古屋のマンション清掃業者の選び方、神戸エリアでは神戸のマンション清掃業者の選び方もあわせてご確認ください。
ダイキチカバーオールの品質保証の仕組み
ダイキチカバーオールでは、「イキイキさせ屋」として、清掃を通じて建物とそこに関わる人たちの暮らしに活力を届けることを大切にしています。
Health-Based Cleaning System
病院清掃で培ったノウハウをもとにした独自の清掃システムで、見た目の汚れだけでなく、細菌・ウイルスの除去が期待できる清掃を目指しています。
専用の資機材や洗剤を活用することで、共用部という多くの人が触れる場所だからこそ求められる衛生面への配慮を意識した清掃を行っています。
現場を担当するスタッフは、研修を修了した清掃のプロとして、各地区本部の事業責任者のもとで日々の品質管理を受けながら業務にあたっています。
150時間以上の技術・マナー研修
現場に入るスタッフは、150時間以上の技術・マナー研修を修了しており、清掃技術だけでなく、入居者・来訪者への対応マナーも身につけた上で現場に立ちます。
写真付き報告書
作業後には写真付きの報告書を提出しており、遠方の物件や複数の物件を管理しているオーナー・管理会社の担当者でも、現地に出向くことなく作業内容を確認いただけます。
複数棟のマンションを管理している場合、すべての現場に頻繁に足を運ぶのは容易ではありません。写真付き報告書は、そうした管理会社・オーナーの「確認の手間」を軽減する仕組みとして活用いただいています。
こうした取り組みの結果として、2026年1月末時点で、法人契約社数13,000件以上、清掃契約施設数26,000件以上、契約継続率99.3%という実績につながっています。
導入までの流れ
清掃業者への切り替えや新規導入を検討する際は、次のような流れで進めると比較検討がしやすくなります。
1. 現状の共用部の課題を整理する
どの場所の、どのような汚れやトラブルが気になっているのかを、管理会社内でまず整理しておきます。
2. 複数社に無料見積もりを依頼する
清掃範囲・頻度・料金体系を比較するため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。料金はサイト上に定価が示されていないことが多いため、物件ごとの状況を伝えたうえでオーダーメイドの提案を受けるとよいでしょう。
3. 現地確認・デモ作業で品質を確認する
可能であれば、実際の作業を見学したり、デモ作業を依頼したりすることで、仕上がりのイメージをすり合わせやすくなります。
4. 契約内容・報告体制を確認して契約する
清掃範囲や頻度に加え、報告の方法や緊急時の連絡体制まで確認したうえで契約を進めると、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
特に複数物件を管理している場合は、物件ごとに異なる課題を業者側にどこまで正確に伝えられるかが、導入後の満足度を左右します。
いきなり全物件・長期契約で切り替えることに不安がある場合は、まず一部の物件や短期間から試験的に依頼できるかどうかを相談してみるのも一つの方法です。
お客様の声(レジデンス小野株式会社様)
実際にダイキチカバーオールを導入いただいた事例として、レジデンス小野株式会社様の声をご紹介します。
同社では、自社職員による清掃体制を取っていましたが、空室が多く入居率の低い物件ほど清掃の手が回りにくく、汚れが蓄積してしまう状況にありました。
汚れが目立つことで、さらに入居希望者から敬遠されやすくなるという、まさに前章で触れた負のループに陥っていたといいます。
ダイキチカバーオールへの切り替えを決めた理由として、営業担当者の真摯な対応や、実際のデモ作業を通じて清掃品質を確認できたことを挙げていただいています。
清掃業者の切り替えは、こうした負のループを断ち切る一つのきっかけになり得ます。
複数の物件を抱える管理会社にとって、清掃品質を「実際に見て確認できる」という安心感は、業者選定における重要な決め手の一つになるといえるでしょう。
詳しい導入の経緯はレジデンス小野株式会社様の導入事例でご紹介していますので、あわせてご覧ください。
マンション清掃は、日々の共用部維持だけでなく、入居率改善や資産価値の維持にもつながる重要な取り組みです。
頻度の目安や業者選びのポイントを踏まえながら、管理会社・オーナー視点での清掃計画を見直すきっかけとして、本記事がお役に立てば幸いです。