マンションの害虫駆除を自分で行う際の注意点をご紹介

2024.04.18
マンションの害虫駆除を自分で行う

マンションの害虫駆除を業者ではなく、自分で行う際にはいくつか注意しなければならないことがあります。

本記事ではマンションで発生しやすい害虫の種類や駆除方法、マンションの害虫駆除を自分で行う際の注意点についてご紹介していきます。

マンションで発生しやすい害虫の種類

マンションで発生しやすい害虫

マンションで発生しやすい害虫の種類をご紹介します。

 

ムカデ

ムカデは胴体が細長く、胴部分には足がたくさんついている生き物です。

世界でも3,000程の種類が存在しており、そのうちの約130種が日本にも生息していると言われています。

色は黒っぽいものがほとんどですが、褐色になったものも存在します。

頭部下に毒顎を持っており、噛まれると激痛が走ります。

 

ゴキブリ

集団で生活する夜行性の昆虫と言えばゴキブリです。

電化製品の後ろや隙間のような「暖かい・暗い・湿気が多い」の条件がそろった場所を好み、人間のフケや食べかす、壁紙などを食べています。

さまざまな場所に移動するため、人体に害を及ぼすウイルス・菌などの病原菌を運んでくることがあります。

 

シロアリ

シロアリは木材を食べる習性があります。

住宅に被害を及ぼすシロアリにも種類がいくつか存在しますが、中でも大きな被害が出るのが「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」と呼ばれるシロアリの種類です。

住宅下にシロアリが生息していると倒壊のリスクが生じるため、駆除を行う際には住宅についた巣を丸ごと駆除しなければなりません。

 

蜂はアリと同様、集団で生活する生き物です。

屋根裏や樹木の隙間に巣を作り、繁殖します。

12mm前後のミツバチもいれば、28mmほどの大きさがあるスズメバチまで、蜂のサイズはさまざまです。

ミツバチは刺激しなければ比較的安全である一方、スズメバチは攻撃性が高く、巣に少し近づいただけでもすぐに攻撃してくるため、蜂の種類によって危険性にも大きな差があります。

 

クモ

体から糸を出して、巣を作ったり獲物を捕らえたりして生活しているクモ。

クモは世界で40,000種ほど存在し、そのうち1,500種ほどが日本にも生息しています。

肉食で毒を持っていますが、クモの中でも大半は安全であり、人に危害を加えるクモというのはほんのわずかだと言われています。

 

ハエ

ハエは、大きさ6~14mmほどの黒くて小さな虫です。

その中でもイエバエは自然の中ではなく、人の住む建物内に生息し、キッチン・トイレ・リビングなどで見られることがあります。

ハエは成長スピードが非常に速く、卵から成虫なるまで2週間程度しかかかりません。

また羽化した後5日ほどで産卵することができるため、大量発生もしやすい生き物だと言われています。

ハエは汚い場所を好んで歩き回り、その足で建物内を徘徊するため、さまざまな種類の病原菌を運んできます。

 

蚊は大きさが5mm程度という、ハエ以上に小さくて黒い虫です。

ハエと異なる特徴としては、「動物や人の血を吸う」という点が挙げられます。

通常は花の蜜を餌にして生活していますが、産卵時期になるとメスが産卵のために人の血を吸うようになるのです。

吸血時に注入される唾液でアレルギー反応が起き、かゆみが生じてしまいます。

害虫駆除を自分で行う方法

害虫駆除を自分で行う方法

害虫駆除を自分で行う方法は、害虫の種類・状況に応じて異なります。

いくつか代表的な害虫の駆除方法をご紹介します。

 

ムカデの駆除方法

住宅におけるムカデの被害はとても多く、長年悩まされているというケースも少なくありません。

ムカデを自分で駆除する場合、噛まれないように注意しなければなりません。

ムカデは「熱湯をかける」「殺虫スプレーを吹きかける」ことで自分でも駆除することが可能です。

しかし高頻度でムカデが発生するという場合、業者に依頼して駆除してもらうことも念頭に入れておきましょう。

 

ゴキブリの駆除方法

ゴキブリは高層マンションに住んでいても発生するため、1匹発見したらほかにも数匹生息している可能性が高いです。

ゴキブリを自分で駆除する方法としては、ムカデ同様「熱湯をかける」「殺虫スプレーを吹きかける」のほか、「食器用洗剤をかける」ことで駆除できます。

ただしゴキブリの卵には殺虫スプレーをかけても効果がないため、ゴキブリの卵を発見した際には業者に依頼するようにしましょう。

 

シロアリの駆除方法

シロアリの駆除方法としては、「巣ごと駆除する」「対症療法」の2つの方法があります。

自分で駆除する場合は「対症療法」になりますが、駆除剤の中にシロアリ駆除に有効とされる「エアゾール」の成分が含まれているかを確認しましょう。

シロアリは木材を食べる習性があるため、発見した際には木材に向けて殺虫スプレーや燻煙剤を使用するのがおすすめです。

対処後には毒餌を3m間隔で撒くことで、自分での駆除は完了となります。

 

蜂の駆除方法

蜂の駆除方法

蜂の駆除は非常にリスクが高いことから、個人での駆除はあまりおすすめできません。

どうしても自分で駆除を行うという場合、刺されないよう念入りに準備する必要があります。

「防護服・ゴーグル・ゴミ袋・長い棒・蜂専用の殺虫スプレー」を用意しておきましょう。

防護服・ゴーグルを着用した後、殺虫スプレーを10m程度離れた場所から噴射します。

蜂専用殺虫スプレーは、基本的に長距離噴射が可能になっているものがほとんどです。

スプレー噴射後は蜂の攻撃性が増している状態なので、「スプレー噴射→退避」を何度か繰り返して蜂の動きを鈍らせましょう。

蜂の動きが鈍くなり、数も少なくなったら長い棒を使って蜂の巣を叩き落してゴミ袋に入れて完了です。

 

クモの駆除方法

クモは毒グモでなければ基本的に無害なものですが、クモの巣は見た目が不快であったり清潔感が損なわれてしまったりすることから、害虫として扱われることが多いです。

クモは巣を除去した場合でも、再度同じ部分に巣を張ります。

そのため、クモが巣を張ってしまう前に対策をしなければなりません。

クモを発見した際には殺虫スプレーや忌避剤を使って、駆除を行うようにしましょう。

害虫駆除を自分で行う際の注意点

害虫駆除を自分で行う際の注意点

害虫駆除を自分で行う際の注意点について確認していきましょう。

 

害虫駆除剤の取り扱いには注意が必要

害虫駆除剤が家庭用のものであっても、危険な薬物であることに変わりはありません。

殺虫剤の種類には、空気中に噴射することで薬剤がその空間に充満してしまうものがあります。

人体に良くない化学成分が含まれていることがあるため、使用の際には周りに人がいないタイミングを見計らって使用するようにしましょう。

 

危険な害虫は無理に駆除しようとしない

危険だと思う害虫に遭遇した際には自身で無理に駆除しようとするのではなく、プロに依頼して駆除してもらうようにしましょう。

害虫の中には人に危害を加えるものも多く存在します。

中でも蜂に刺されると死に至ることもあり、非常に危険な生物であると言えます。

マンションやその周辺で蜂の巣を発見した際には、なるべく近づかずに専門の業者に駆除の依頼をするようにしましょう。

 

共用部分を傷つけないように駆除する

清掃が行き届いていないと害虫は発生しやすく、マンションのイメージ低下にもつながります。

害虫を発見した際には駆除しなければなりませんが、ご自身で共有部分の清掃を行う際には共用部分に傷がつかないように注意して行うようにしましょう。

おわりに

本記事ではマンションで発生しやすい害虫の種類や駆除方法、マンションの害虫駆除を自分で行う際の注意点についてご紹介しました。

市販の殺虫剤などを使用して害虫駆除を行うことも可能ですが、危険が伴う害虫も存在するため、「安心安全に駆除したい」という場合はプロの業者に害虫駆除を依頼するようにしましょう。