店舗のニオイで苦情を出さないようにするには?具体的な対策をご紹介

2024.04.18
店舗のニオイで苦情を出さない

店舗を営業するにあたり、注意しなければならない内容の一つに「ニオイ問題」が挙げられます。

営業している側では気づかないニオイも、お客さんにとっては「悪臭」になってしまうことも。

本記事では、店舗のニオイで苦情を出さないようにするための具体的な対策についてご紹介していきます。

お店のニオイが気になる?苦情につながるの?

店舗と店舗の距離が近い場合や、店舗の近くに住宅街があるという場合、「お店から漂うニオイ」が苦情につながってしまうことがあります。

中でも代表的なのが、お店の換気扇・ダクト部分から排出されるニオイです。

 

ニオイに関する法律・規定もある?

店舗の強いニオイに関しては、「悪臭防止法」という法律で規制されています。

生活環境保全から周囲に悪臭を拡散させないよう、法によって規制されており、違反すれば罰則対象となります。

悪臭防止法では22種類の特定悪臭物質が指定されており、その物質が出ているニオイは悪臭とみなされます。

悪臭の基準や規制地域に関しては、各都道府県や市町村、区ごとに定められているため、それぞれの地域で定められている内容を確認しておきましょう。

店舗のニオイ対策を進める際のポイント

店舗のニオイ対策を進める

店舗のニオイ対策を進める際のポイントについてご紹介します。

 

ニオイの発生元を探す

店舗周辺を歩いて、どのあたりでニオイがするかを確認しましょう。

営業前・営業中・営業後といったように時間を変えて歩き、ニオイの有無やニオイの強弱について確認します。

 

ニオイの元から断つ

ニオイの有無・強弱が確認できたら、ニオイを元から断つ方法を検討しましょう。

ここで一番重要なのは、定期的な清掃・片付けです。

とくににおいやすい排水のニオイ対策としては、排水溝の清掃・エアレーションタンクの散気装置の交換が効果的と言えます。

ゴミがニオイの原因になっている場合は、ゴミの保管容器を密閉する・ゴミ置き場の清掃を徹底して行う・回収委託業者に回収してもらうなどで対策できます。

 

ニオイを薄める

ニオイの元を断つことが困難である場合、ニオイをなるべく薄めるように工夫が必要です。

排出元からの距離があるほどニオイは感じにくくなるため、周辺の建物よりも高い場所・風通しの良い場所から排出することで、ニオイを薄くできます。

具体的な店舗のニオイ対策法

具体的な店舗のニオイ対策法

具体的な店舗のニオイ対策法についてご紹介します。

 

清掃・メンテナンス

初めに清掃・メンテナンスを行いましょう。

「排気ダクトの清掃」「床・壁の清掃」など汚れやゴミが出やすい箇所を中心に清掃を行い、必要であればメンテナンスや修繕を行います。

 

排出口の高さ・向きを変える

ニオイの排出口の高さ・向きを変えることも、ニオイ対策になります。

「周辺のビルの吸気口や住宅の窓に排気口を向けない」「排気をできるだけ拡散させる」といったポイントを押さえたうえで排気口の高さや向きを変えていきます。

 

ニオイが発生している作業の見直し

ゴミの回収や後処理など、ニオイが発生している作業自体を見直しすることもニオイ対策につながります。

具体的には、「作業時は窓の開け閉めに注意する」「ニオイが発生する作業では場所を変える」「作業を行う時間を変更する」「作業時にニオイが漏れないようシャッターを設ける」などが挙げられます。

おわりに

本記事では、店舗のニオイで苦情を出さないようにするための具体的な対策についてご紹介しました。

近隣店舗や住宅、お客さんの迷惑になってしまわないよう、ニオイを軽減する配慮は最低限必要であると言えます。

法律で規制されていることはもちろんですが、ニオイの苦情が増えてしまうとお店のイメージ自体が悪くなってしまい、経営も難しくなってしまうことも考えられます。

店舗を営業する際には、ニオイ対策もあわせて行うようにしましょう。