介護施設におけるニオイ問題!場所別のニオイ対策について
介護施設に勤務されている方・利用者の方が悩まされている問題として「ニオイ問題」が挙げられます。
気になるニオイはただ不快なだけでなく、施設全体のイメージや利用者の気持ちに直結するため、適切な対策が求められます。
ここで大切なのはニオイの原因をしっかりと把握し、各場所に応じた適切な対策をとることです。
ニオイが気にならなくなると、施設スタッフも利用者もより良い環境で過ごすことができるようになるでしょう。
本記事ではそんな介護施設におけるニオイ問題として、場所別のニオイ対策についてご紹介していきます。
介護施設の気になるニオイの種類
介護施設において、「見た目は清潔でも、ニオイが残っている…」ということはよくあるものです。
この場合、単に部屋の空気を入れ替えたり、表面的に掃除を行ったりするだけでは、ニオイの問題を根本的に解決することはできません。
ニオイの原因が壁や床下にまで浸透していることが多いためです。
体液・血液・糞尿・腐敗した食品といったものが建物の構造に染み込み、それが「気になるニオイ」の原因となっていると考えられます。
このような場合、表面的にきれいにするだけでは、ニオイを取り除くことはできません。
まずはニオイの発生源を特定し、その場所の汚れを徹底的に取り除くことが大切です。
ニオイの根源が除去された後、消臭作業を行うことで、より効果的にニオイを除去することができるでしょう。
根本的な対策を行うことで、持続的に快適な環境を保つことができます。
また、専門業者による徹底的な対応が、効果的な解決策となる場合もあります。
芳香剤でごまかすのはNG!
こういったニオイを芳香剤でごまかすというのはNGです。
ニオイでお悩みの方に多いのが、「芳香剤を置いてニオイをごまかす」というもの。
嫌なニオイの上に強い芳香剤の香りを重ねているだけで、異臭を取り除けていないことに変わりはありません。
異臭・芳香剤の香りが混ざり合い、強いニオイが発生してしまうため、より強烈なニオイを生み出してしまうことも。
ニオイの本質的な解決にはなっていないため、市販の芳香剤を活用したいという場合はまずニオイの根源を明確にした上でニオイを取り除き、その後で使用することをおすすめします。
介護施設で実施したいニオイ対策
介護施設で実施したいニオイ対策を場所別にご紹介します。
・トイレ
介護施設のトイレは複数人が使用し続けることになるため、排泄臭が染み付いてしまいやすいのです。
ニオイを防止するにはトイレ用洗剤を用いて清掃をこまめに行うことが大切です。
消臭効果に加えて汚れ付着防止効果のある洗剤を選ぶのが良いでしょう。
トイレの便器に限らず便器周辺の床・壁などに尿が飛散していることもあるため、便器周囲の清掃を行うことも大切です。
また、トイレ用の掃除シートを使って気づいた時にサッと汚れを拭き取ることもニオイ対策につながります。
さらに、トイレの換気も重要なポイントです。
定期的に換気を行い、新鮮な空気を入れ替えることで、湿気やニオイの発生を抑えることができます。
とくに冬場など空気が乾燥しがちな季節は、換気だけでなく、湿度を適切に保つために加湿器を使用することもおすすめです。
・洗濯室
衣類が汚れているとニオイの発生源となってしまうことも。
時間の経過と共にニオイは強くなっていくため、洗濯物はなるべくすぐに洗濯するようにしましょう。
汚れが激しく付着しているものに関しては、洗濯機に入れる前にティッシュで付着している固形物などの汚れは取り除いていきましょう。
また洗濯機に入れる前に洗剤と漂白剤を薄めた水に浸け置きを行うことで、ニオイも汚れも軽減されていきます。
また、洗濯室の湿度管理も重要です。
湿気がこもるとカビの発生やニオイの原因になりますので、洗濯機や乾燥機の使用後は扉を開けてしっかりと乾燥させておくことが大切です。
加えて洗濯機のフィルターや排水口部分も定期的に清掃し、異物やカビを取り除くことで、ニオイの発生を防ぐことができます。
・浴室
浴室の排水口に髪の毛・垢・石鹸カスなどが溜まって、ニオイにつながってしまうこともあります。
この部分に溜まってしまった汚れを取り除くため、パイプクリーナーを使用するのもおすすめです。
カビ臭がする場合には換気をこまめに行って浴室内に湿気を溜めないようにし、清掃時にバスクリーナーを使用して防カビ効果を狙うのも良いでしょう。
浴室のカビ対策として、浴室の壁や天井に「防カビスプレー」を定期的に塗布するという方法も有効です。
また、シャワーカーテンやバスマットも定期的に洗濯し、清潔な状態を保っておくことがニオイ防止にもつながります。
・居室や廊下などの共有スペース
洗えない布製品からニオイが発生してしまうこともあります。
このような布製品はニオイが染みついてしまわないよう、ドアや窓を開放してこまめに室内の空気を入れ換えるようにしましょう。
「ニオイが染みついて取れない…」という場合には、布製品専用の消臭スプレーを使用するのがおすすめです。
共有スペースのカーペットやソファなども定期的に掃除機をかけておき、落ちた汚れは都度取り除いておくことが大切です。
また、定期的に専門の清掃業者による清掃サービスを依頼することで、より効果的にニオイを除去することができるでしょう。
根本的なニオイ問題を解決するなら清掃業者への依頼がおすすめ
根本的にニオイ除去を行うには隅々まで清掃を行うことが大切ですが、介護施設内での介護補助や事務業務に加えて施設全体の大掃除となると、時間も手間もかかってしまい従業員やスタッフへの負担が大きくなってしまいます。
そこでおすすめなのが、プロの清掃業者による清掃サービスです。
プロの力を借りることで汚れの種類や状態に合わせて必要な手順で清掃を行ってもらうことができ、隅々までピカピカに仕上げてくれるためニオイも取り除くことができるでしょう。
プロの清掃業者は、ニオイの原因や種類を特定し、専門的な機材や洗剤を使って徹底的に清掃します。
たとえば、消臭効果のある特殊なスプレーやエアフィルターを用いた方法で、ニオイの根本的な除去を行うことが可能です。
また定期的な清掃契約を結ぶことで、介護施設全体を常に清潔な状態を保ち、ニオイの再発を防ぐこともできるようになるでしょう。
おわりに
本記事では介護施設におけるニオイ問題として、場所別のニオイ対策についてご紹介しました。
介護施設におけるニオイは施設の印象を左右するだけでなく、利用者の快適さや健康にも影響を与えるため、根本的な解決が求められます。
「ニオイの根源を絶ちたい」と考える場合には、単に消臭剤を使用するのではなく、まずは清掃を徹底し、ニオイの原因そのものを取り除くことが大切です。
施設全体を清掃し、専門的な手法でニオイの元を徹底的に除去することによって、長期的に快適な環境を維持することができるでしょう。
プロの清掃業者に依頼することで、効率的に高品質な清掃を行ってもらえるため、スタッフや利用者の負担を軽減しつつ、清潔で心地よい施設環境を実現させることができます。
プロの清掃業者に施設全体の清掃を依頼して、いつでも清潔で美しく、ニオイの気にならない施設づくりを行っていきませんか?
介護施設の運営者や管理者は、ぜひこの機会にニオイ対策の見直しを行い、より快適な施設作りに向けた取り組みを検討してみてください。