オフィスにもカビは発生するの?清掃方法とカビ対策について

2023.10.06
オフィスにもカビは発生する

「カビ」といえば水まわりのイメージが強いかと思いますが、オフィスでもカビが発生することをご存知でしょうか?
本記事ではオフィス内でカビが発生しやすい場所と原因、そしてカビの清掃方法と対策についてもあわせてご紹介していきます。

オフィスでカビが発生しやすい場所とその原因とは?

オフィスでカビが発生しやすい場所

オフィスでカビが発生しやすい場所とその原因についてご紹介します。

・トイレや給湯室などの水まわり

洗面や水まわり

水気を好むカビは水まわりに発生しやすいと言えます。
オフィスの場合、トイレ・洗面台・給湯室といった場所が挙げられます。
トイレは尿が飛び散ることがあるため、水気に限らずカビが繁殖するために必要となる栄養源も豊富にそろっているのです。
また給湯室は食べ物や飲み物の食べ残し・飲み残しを放置することで、汚れが溜まってしまうことがあります。
こういった場所は不特定多数の従業員が使用するため、なるべく清潔さを保てるよう掃除当番を決めておくなどのルール設定が必要です。

 

・風通しが悪い場所

倉庫などの窓が無い場所は、どうしてもドアの開け閉め回数も少なくなるため、外と内側の空気が入れ替わらずに湿気がこもりやすいです。
また、倉庫のように多い場所は通気性があまり良くなく、ホコリなどのゴミも溜まってしまいがちです。
カビが繁殖する条件がそろいやすい環境であるため、カビが一斉に広がってしまいます。

 

・掃除が行き届かない場所

普段、汚れが目に付く場所は従業員同士で掃除を行っているのではないでしょうか?
しかし天井や棚の裏側などの場所は掃除がなかなか行き届かず、ホコリなどの汚れがたまりがちとなります。
物置のように、たくさんの物を保管している場所も掃除が疎かになる傾向にあります。
このようにして蓄積されていく汚れがカビの栄養源となり、ますます繁殖を進行させてしまうことになります。

 

・結露しやすい窓近く

結露が起きやすい窓近くもカビが繁殖する場所として適しています。
カビは基本的に水気があって濡れている場所を好むため、結露している窓近くはカビが発生しやすいと言えるのです。
たとえ濡れていない場合でも、窓の近くはほかの場所よりも湿度が高い傾向にあるのです。
その結果、窓の近くに置かれている机やサッシ部分にカビが繁殖してしまうことがあります。

【場所別】オフィスで発生したカビの清掃方法

オフィスで発生したカビの清掃方法

オフィスで発生したカビの清掃方法についてオフィスの場所別にご紹介します。

 

・水まわりに発生したカビの清掃方法

まず中性洗剤とスポンジを使って、大まかな汚れを取り除いていきます。
そこから濡れた個所を雑巾などで拭き取り、放置しておきます。
塩素系カビ取り剤をカビが発生している箇所と周辺に吹きかけていきます。
カビの繁殖が深刻な場合、カビ取り剤をしっかりと浸透させるためにその上からラップをかけてパックし、10~15分放置します。
最後にカビ取り剤が残らないよう、水でしっかりと洗い流し、雑巾で水気をきちんと拭き取ったら完了です。

 

・窓近くに発生したカビの清掃方法

本格的にカビ取りを始める前に、雑巾などの布を使ってアルミサッシ部分の汚れを拭き取っておきます。
レールの隅部分は綿棒を使って掃除を行うと汚れが取り除きやすくおすすめです。
その後、カビが繁殖している箇所とその周辺に塩素系カビ取り剤を吹きかけます。
カビの繁殖がひどい場合、その上からラップがけを行って15分ほど放置しておきます。
時間が経ったら湿った雑巾を使って、カビ取り剤とカビを拭き取っていきます。
カビ取り剤が残らないよう、なるべくきれいに拭き取りましょう。
最後に乾いた雑巾を使って拭き取り、水気を残さないようにして完了です。

 

・壁・棚に発生したカビの清掃方法

まず、雑巾でホコリを取り除きます。
カビ取りを行う場所に汚れが多く溜まっている場合は、雑巾で大まかな汚れを取り除いておきましょう。
除カビ剤をスプレーボトルに注ぎいれ、カビとその周辺に吹きかけていきます。
より気になる部分に関してはハケを使って徐カビ剤を塗布し、30分ほど放置しておきます。
塗布する際には、ハケを下から上に向かって動かすようにしましょう。
液剤が垂れてきてしまったら、跡がついてしまわないよう雑巾で拭き取ります。
雑巾で徐カビ剤を拭き取り、しばらく乾燥させておきます。
別のスプレーボトルを用意し、そこに防カビ剤を入れ、カビを取り除いた箇所に防カビ剤を吹きかけて自然乾燥させれば完了です。

オフィスで行うカビ対策とは?

オフィスで行うカビ対策

オフィスで行うカビ対策についてご紹介します。

 

・換気を心がける

オフィス内に湿気を溜め込まないためには、窓をこまめに開けて換気を行うようにしましょう。
また、カビは空気の流れが滞る場所に発生しやすいと言われています。
そのため窓を開けて換気を行うことで湿気を外に出すことに加え、オフィス全体の空気循環が行えます。
通気性がより良くなることで、カビの発生を大きく抑えることができると言えます。
窓が無く空気が流れにくい倉庫・物置などは、ドアを開けた状態にして送風機を稼働させることで空気循環を行うことができるため、おすすめです。

 

・こまめに掃除を行う

カビはホコリ・汚れといったものが多く溜まる場所に繁殖する傾向に在るため、こまめな掃除も欠かすことができません。
水まわりに関してはカビの繁殖リスクが非常に高めであるため、掃除をこまめに行わなければなりません。
また、給湯室は食べ残し・飲み残しを捨てることで、排水口部分に汚れが蓄積されてしまうことがあります。
そのため、このような部分に関しても忘れずに掃除を行うようにしましょう。
また、トイレの洗面台は水道を使用した際に水が飛び散ってしまうことがあるため、こまめに拭き取るようにするだけでもカビの繁殖を抑えることができます。
倉庫・物置など物が多い場所も、棚・ダンボールなどを定期的に動かして掃除を行うようにしましょう。

 

・エアコンの掃除を定期的に行う

オフィス内の空気の流れを取り込んで、空気を冷やしたり温めたりして風を送りこみます。
この仕組みからエアコン内部で温度差が生まれやすく、それが原因となって結露が発生してしまうことになるのです。
また、エアコンは室内の空気を取り込むため、空気中に舞うホコリ・塵といった汚れの原因も一緒に吸い込むことになり、汚れがどんどん蓄積されていきます。
気づいた時には、「エアコン内に汚れがたくさん溜まっていた…ということもあるでしょう。
そのことに気づかず使用してしまうと、オフィス全体にカビをばら撒いてしまうということにもなるのです。
そういったことを防止するためにも、エアコンの掃除を定期的に行うことが大切です。
業務用エアコンは家庭用以上に複雑な造りをしているため、専門業者にエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめです。
自力で掃除をしようと部品を解体してしまうと、元に戻せなくなったり、故障につながってしまったりするリスクもあるため、決して無理には掃除を行わないようにしましょう。

おわりに

本記事ではオフィス内でカビが発生しやすい場所と原因、そしてカビの清掃方法と対策についてもあわせてご紹介しました。
水まわりに発生するイメージが強いカビですが、意外なことにオフィスのさまざまな場所にも発生します。
従業員の健康に悪影響が及んでしまう前に日々の清掃と予防に取り組み、オフィス全体でカビ対策を行っていきましょう。