清掃業者とゴミ回収業者の違いについてご紹介

2023.08.04
清掃業者とゴミ回収業者の違い

店舗やオフィスでのゴミの量は一般家庭よりも多いため、従業員の負担軽減を考慮し、業者に回収作業を依頼するケースは珍しくありません。
しかし、清掃業者とゴミ回収業者のどちらに依頼すれば良いか迷われている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、清掃業者とゴミ回収業者の違いについてご紹介していきます。

ゴミ回収業者ができること

ゴミ回収業者ができることとは、一般廃棄物・産業廃棄物の回収処理です。
回収作業を行う際、産業廃棄物の収集運搬業許可が必要となります。
産業廃棄物は、市町村長・都道府県知事・政令市長などの許可を得ないと処分が行えないという決まりがあり、清掃業者では対応することができないのです。
無許可の業者にゴミ回収を依頼すると不法投棄などのトラブルに発展してしまうことがあるため、必ずゴミ回収を依頼する時点で許可の有無について確認しておきましょう。

 

・ゴミの発生源により廃棄物の区分が変わることもある

廃棄物区分としては、家庭の一般ゴミとは少し異なるため注意しなければなりません。
紙くずであれば、建設業が使用する包装材やダンボールは「産業廃棄物」に該当しますが、会社オフィス・飲食店・スーパーといった場所で出る梱包材やダンボールは「一般廃棄物」に区分されています。
廃プラスチック類や金属くずに関しても、従業員が個人で消費することで発生するお弁当のプラスチック容器やペットボトルなどのゴミは「一般廃棄物」になるのですが、飲食店でお客さんに提供するプラスチック容器や業務用ペットボトルなどは「産業廃棄物」に区分されています。
事業所やお店で発生したものであっても業務に直接的には関係のないもの、たとえば従業員が個人的に消費することで発生するゴミや、ペットショップにおける動物の糞尿などは一般廃棄物に該当します。
しかし、業務に関連することで発生した廃棄物というものは産業廃棄物に区分されるのです。
廃棄物区分は非常に細かなものであるため、判断に困った際には自治体に問い合わせを行うようにしてください。

清掃業者ができること

清掃業者とゴミ回収業者の違い

清掃業者が行う主な業務はその名の通り、清掃業務です。
清掃業務には日常清掃と定期清掃があり、日常清掃では毎日の日常的に発生する汚れを清掃し、定期清掃は日常清掃では行うことができない場所・エアコン清掃やカーペット清掃など一般の方では掃除が難しい場所や掃除内容を主に清掃します。
また清掃業者に依頼可能なゴミ出しに関する内容としては、「ゴミ箱に溜まったゴミの収集」と「ゴミ集積所への運搬」の2つです。
清掃業者には日常で出るゴミを収集して、ゴミ集積所・収集所に持って行く業務をお任せすることができます。
しかしあくまでも収集所にまとめて持っていくだけであるため、回収までは行ってもらえないという点には注意しなければなりません。

ゴミ収集は清掃業者、ゴミ回収処分はゴミ回収業者に依頼!

ゴミ回収処分はゴミ回収業者に依頼

ゴミを正しく処分するには、清掃業者とゴミ回収業者にそれぞれ依頼することをおすすめします。
ゴミ箱のゴミをまとめてゴミ集積所・収集所に持って行く業務は清掃業者、日常ゴミ・特殊ゴミに関わらずゴミ収集所からゴミを回収し、処分する業務についてはゴミ回収業者に依頼する必要があります。
またゴミ回収業者は回収する廃棄物区分により、廃棄物処理業の許可が必要となります。
依頼前に業者が許可を取得しているかどうか、またその料金は適正であるかを確認するようにしましょう。

おわりに

本記事では、清掃業者とゴミ回収業者の違いについてご紹介しました。
清掃業者とゴミ回収業者のそれぞれの役割を確認した上で、適切な業者にゴミ回収・処分を依頼するようにしましょう。