病院清掃の際に知っておきたい病院内で感染リスクを抑えるポイント

2023.06.09
病院内で感染リスクを抑える

病院内は日々さまざまな人が行き交う場所であるため、その分、菌やウイルスへの感染リスクが高まってしまうもの。

本記事では病院清掃の際に知っておきたい、病院内で感染リスクを抑えるポイントについてご紹介していきます。

病院清掃で欠かせない日頃の消毒活動

病院清掃で欠かせない日頃の消毒活動

病院スタッフや入院している患者さん、その家族、初診に来られる人など、さまざまな人が病院内をたくさん行き来します。

人の入れ替わりが多くある病院内は、「常に清潔な状態であること」が求められます。

このことから清掃業者に依頼し、日常清掃・定期清掃を日頃から行ってもらっているという病院も多く存在します。

しかしこれらの清掃活動に加えて、病院内の除菌・消毒活動も行う必要があります。

消毒活動を行う範囲としては、主に手すり・イス・テーブル・エレベーターなど「人の手が触れる場所」が挙げられます。

人が多い場所というのは、外部からウイルス・菌が持ち込まれてしまう可能性が非常に高く、どの場所に付着するかも定かではありません。

そのため、基本的には1日に1度は必ず消毒活動を行う必要があります。

病院内の衛生維持のため日常清掃・定期清掃を行いつつ、感染予防のために消毒活動を行うことで院内感染を防ぐことができるでしょう。

病院内で感染リスクを抑えるポイント

病院内で感染リスクを抑えるポイント

病院内で感染リスクを抑えるポイントをご紹介します。

 

・区域分けをし、適切な清掃・消毒を行う

病院での清掃・消毒活動は「適切な範囲を適切に行う」ことがとくに重用とされています。

もちろんすべての場所を隅々まで綺麗・清潔にすることが重要ですが、「求められる美観・清潔レベル」は区域ごとに異なるもの。

そのため「求められる美観・清潔レベル」と「感染発生源となりうるリスク」の視点から、病院内の施設それぞれを区域分けし、それぞれの場所に合った清掃方法を行うことが大切です。

この際の注意点として、衛生面と感染拡大の恐れにつながる可能性があるため、「掃除用具を共有しないこと」が挙げられます。

掃除用具は区域ごとで色分けをしておくなど、区域別の使い分けを守るようにする必要があります。

 

・飛沫感染・空気感染防止

「飛沫感染」とは、感染者の咳・くしゃみといったものを経由して感染してしまうことを指します。

「空気感染」はその名の通り、空気中を漂っている微粒子の菌やウイルスなどから感染する経由のことを指します。

病院内でのこれらの感染を防ぐためには、特殊なフィルター機能を持つマスクを着用する必要があります。

 

・接触感染防止

「接触感染」とは、菌・ウイルスが付着した箇所を経由して感染することを指します。

病院内で接触感染防止を行うには、手洗い・うがいの徹底に加え、やはり「消毒活動の徹底」が要されます。

全身への消毒はもちろんのこと、病院内の建物・設備への消毒も欠かすことができません。

消毒活動に入る前に、「人が多く集まる場所」や「人がよく触れる場所」をリストアップしておき、ひとつずつ押さえながら消毒活動を行うことが大切なのです。

 

・職業感染防止

「職業感染」とは、仕事が原因となって感染することを指します。

医療従事者であれば、感染者の体液などが皮膚や粘膜などに接触することで起きる場合が多いです。

そのため病院内では、廃棄専用容器の設置が求められることがあります。

加えて、医療従事者にワクチン接種を行う体制を作るようにし、「ワクチンによって防止することができる病気」を増やすことが大切です。

おわりに

本記事では病院清掃の際に知っておきたい、病院内で感染リスクを抑えるポイントについてご紹介しました。

「いつでも清潔に」を心がける病院清掃に加え、日々の消毒活動を行うことで、病院内の美観維持と感染防止を徹底することができるでしょう。