建物清掃が必要だとされている理由についてご紹介

2023.02.17
建物清掃が必要な理由

建物清掃・設備管理などの作業は、さまざまな理由から実施しなければならないと言われています。

どのような建物であっても、日頃の清掃・管理が行き届いていないと建物の経営・運営も上手くいかないものであるためです。

本記事では、建物清掃が必要だとされている理由についてご紹介していきます。

美観維持のため

建物の美観の良し悪しというのは、その建物全体のイメージにつながります。

清掃を行き届かせて美観を良い状態に維持することにより、建物全体の付加価値を高めることができます。

また物件探しをしている方は内見の際などに、建物全体の汚れ具合やゴミ置場がきちんと整理されているかなどをチェックします。

そのような時、美観が良いと良い印象を残すことができますが、美観が悪い場合は物件候補から外されてしまう可能性も高くなります。

美しく整えられている建物は魅力的に見えますが、明らかに清掃が行き届いていないと感じる建物はどうしても避けられる傾向にあるものです。

健康を守るため

健康を守るため

建物を清潔な状態に保つことによって、衛生的な建物環境を保つことができます。

衛生面を向上させることで、不衛生なことが要因となって発生するゴキブリやネズミなどの発生を抑止することができます。

加えて、建物内での風邪・インフルエンザ・ノロウイルスなどの感染症拡大・蔓延といったものを防止することも期待できます。

ホコリなどの汚れや害虫を除去し、汚れが溜まってしまう根源を無くします。

そのほか、衛生面向上はカビ問題にも効果的です。

カビ菌は目に見えないことが多いのですが、人がカビ菌を吸い込んでしまうと健康に害を及ぼしてしまうことがあります。

また現在は建築技術が進歩し、密閉率の高い建物が増えています。

繁殖条件がそろえば簡単にカビが発生し、蔓延しやすくなってしまうという特徴があるため、常に綺麗な空気環境を維持することが重要なのです。

建物の寿命を延ばすため

建物管理を適切に行わなければ、建物や設備機器の寿命を縮めることになります。

たとえば、きちんと床材にワックスを塗布しなければ傷んでしまい、カーペットの清掃を正しく行わなければカーペットが傷んでしまいます。

建物外壁についた汚れやカビを放置してしまうと、躯体が傷んだり、塗装が剥げたりしてしまいます。

このように建物の劣化が進まないように、適度に清掃を行うことによって、建物の修繕サイクルも引き伸ばすことができるのです。

想定外のトラブルを回避するため

想定外のトラブルを回避するため

建物管理に携わっていると、想定外のトラブルはつきものだと言えます。

オーナー様やテナント様とのトラブルに加え、ご近所トラブルなどトラブルの種類もさまざまです。

たとえばゴミ置場を乱雑な状態にしていると、いたずらされることが多くなったり、ゴミ捨てルールを守らない住人がでてきたりと、ゴミ捨て場の状況がより悪化していきます。

ひどい場合は、放火犯や不審者の侵入があることも。

また、建物の設備状況も定期的にチェックしていないと、各家庭でボイラーの不具合が起きてお湯が出なくなってしまったり、火がつかなくなってしまったりといったトラブルにつながってしまいます。

このようなトラブルが積み重なると、損害賠償やテナント移籍を求められる可能性も決してゼロではありません。

しかし正しく建物管理が行えていれば、こういったトラブルを防ぐことができるのです。

おわりに

本記事では、建物清掃が必要だとされている理由についてご紹介しました。

一般的に建物管理にはさまざまなリスクが含まれています。

日頃の建物管理を怠っていれば、もちろんそれに伴うトラブルが生じてしまいます。

しかし、適切に管理を行っていれば、こういったトラブルをすべて未然に防止することができるため、こまめな点検・清掃を心がけていきたいものですね。