【病院清掃】感染症予防のための「清拭消毒」についてご紹介

2022.10.29
感染症予防のための清拭消毒

新型コロナウイルス感染拡大の影響から、少しの外出であっても消毒を怠らないという方は増えたように思います。

しかし同じ消毒であっても、ウイルス感染に有効とされている「清拭消毒」に関してはしっかりと理解しているという方は少ないのではないでしょうか?

本記事では、病院清掃として感染症予防のための「清拭消毒」についてご紹介していきます。

病院での「清拭」の役割とは?

病院内での「清拭」の役割は、ウイルスの感染経路を断つことを指します。

たとえば2020年以降流行している新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染・接触感染が濃厚ですが「清拭」はこういった経路を防止することにつながるため、感染リスクを低くすることができるのです。

 

病院内で清拭が必要な場所

・患者さんの手・身体の一部が直接触れてしまう場所

・患者さんのいた病室や検査室

・患者さんの搬送時に利用したエレベーター

・ドアノブやパソコン、エレベーターボタンなどの多くの人が触れる場所

・陽性患者さんの衣服を洗濯した際の洗濯槽の中と洗濯機周囲

 

こういった場所での接触感染・感染クラスターなどが発生してしまうリスクを清拭は抑えることができるのです。

接触感染の抑制はさまざまなウイルスの感染症対策として重要であるため、病院清掃には欠かすことができないものであると言えるのです。

病院施設の「清拭消毒」のポイントをご紹介

清拭消毒のポイント

病院施設の「清拭消毒」のポイントをご紹介します。

 

清拭すべき場所を理解しておく

病院や高齢者施設のどの場所においても、清掃すべき場所や清拭すべき場所をしっかりと理解・把握しておくことは大切です。

病院では、モニターやポンプといった医療機器の表面は清拭の清掃を行わなければなりません。

また、患者さんの手や指が直接触れる場所に関してはとくに感染リスクが高いため、1日1回以上の清拭・消毒を実施するようにしましょう。

また高齢者施設に関しては、以下の場所をこまめに清拭することが推奨されています。

 

高齢者施設で清拭すべき場所

・血液が付着した部分

・排泄物・嘔吐物があった部分とその周辺

・ドアノブや便座など複数の人が触れる部分

・調理器具

 

スムーズな清拭を行う環境作り

病院ではさまざまな職種のスタッフが勤務しているため、すべてのスタッフが清掃に対しての意識が一致しているかというとそうではありません。

高齢者施設も同じく、介護職員・施設長・看護師などが共に勤務しています。

そのため、清掃頻度・清拭場所・担当スタッフ・消毒のタイミング・掃除道具などをすべて網羅したマニュアルを用意しておくことも大切です。

また普段から整理整頓を心がける・できる限り床に物を置かないなどを意識することも大切です。

清拭道具であるクロスなどの洗濯の手間を無くすために、使い捨ての掃除クロスを導入するというのも効果的だとされています。

病院の清掃は清掃業者にお任せするのが安心

病院の清掃は清掃業者にお任せする

病院清掃は専門知識が問われる作業が多く、基本的には毎日実施しなければならないため、病院スタッフ間で清掃を継続して行うというのは負担が大きいと考えられます。

そのため、知識や実績を豊富にもった専門の清掃業者に病院清掃を依頼するというのが一番安心・安全に病院内を美しく保つことができる方法だと言えるでしょう。

おわりに

本記事では、病院清掃として感染症予防のための「清拭消毒」についてご紹介しました。

病院内には、さまざまな種類のウイルス・菌が集まってしまいやすいです。

そのため、オフィスや商業施設などの場所以上に入念な清掃を行うことが大切です。

ただこういった病院内のウイルス感染などに配慮した清掃を行うには、労力・時間がかかってしまうため、現在ほとんどの病院で専門の清掃業者に病院清掃を委託しているというケースが多いのです。