定期清掃の作業内容である「床洗浄剥離ワックス」について

2022.06.01

清掃業者が行う定期清掃の作業内容の中に「床洗浄剥離ワックス」という作業があることをご存じでしょうか?

本記事では、定期清掃の作業内容である「床洗浄剥離ワックス」についてご紹介していきます。

定期清掃に含まれる「床洗浄剥離ワックス」とは?

清掃業者が行う定期清掃サービスの中には、「床洗浄剥離ワックス」という作業が含まれていることがあります。

ワックスを剥がし落とす作業のことを「ワックス剥離」と言います。

床洗浄剥離ワックスは、床の定期清掃内容であるワックスがけを行う際、元々床にかけてあるワックスをすべて剥がしてから床を洗浄し、新しいワックスをかけなおすことを意味します。

過去に塗り重ねられてきた何十ものワックス層をすべて取り除き、新しくワックス塗布を行います。

専門知識を持つ清掃スタッフが作業を行うことで、従来のワックスの光沢をよみがえらせることができ、新しい傷・汚れから床を守ることができるのです。

ワックスを剥離するのはなぜ?

古いワックスは剥離作業によって取り除くことができます。

なぜ、古いワックスを取り除かなければならないのでしょうか?

床にワックスがけを行うということは、「ファンデーションを顔に塗ること」と似ています。

 

朝にメイクをし、夕方頃に崩れてきたメイクを直すため、少しファンデーションを重ねるということはあるかと思います。

しかしその日の夜にメイクを洗い落とさずにあえて残しておいて、翌朝その肌の上からメイクを重ねるということはあまりないでしょう。

もちろん、メイクをしたまま放置すると肌が荒れてしまうということもありますが、メイクの上からメイクを重ねることで「厚化粧」になり、素肌の持つ自然な肌色を活かせなくなってしまいます。

 

ワックスも同じように剥離を行わないまま塗り重ねてしまうと、床材が持っている自然な風合いを覆い隠してしまううえ、床表面に付着した傷・汚れの上から新しいワックスをかけて封じ込めてしまうことになるので、塗り重ねていくことで床がくすんだ状態になってしまいます。

 

またワックスが剥がれている部分の上から塗り重ねると、その部分だけ色合いが変わってしい「まだら模様」になってしまうことがあるので、床が持っている風合いを損なわずにくすみの無い色ツヤに仕上げるためには、やはりワックス剥離を欠かすことができないのです。

ワックス塗布後、その建物施設を利用することで傷・汚れといったものがワックスに新たに付着し、そのワックスが層となって光の屈折が綺麗でなくなり、嫌な黒光りに変化してしまうのです。

このことを「ビルドアップ」と言います。

ワックスが持っている床の保護機能をしっかりと引き出して、床・ワックスどちらも長持ちさせるため、定期的にワックス剥離作業を行ってもらい、綺麗な状態で新しいワックスがぴったりと密着できるようにする必要があるのです。

おわりに

本記事では、定期清掃の作業内容である「床洗浄剥離ワックス」についてご紹介しました。

床のワックス剥離作業は、ワックスによる床の美観を引き出す効果や床の保護機能を発揮させるために必要不可欠名清掃作業であると言えます。

ただ、ワックス剥離作業には専門薬剤を使用しなくてはならず、その使用方法を誤ってしまうと床材も傷・汚れをつけてしまう、また、十分に剥離ができずワックスがけにムラが生じてしまうといったことにつながってしまうことがあります。

床のワックス剥離作業を効率よく確実に行いたいという場合には、自力で無理に行おうとはせずに、プロの清掃業者に作業を依頼するのがおすすめです。

プロであれば安心・安全に剥離作業を進めてくれるでしょう。