プロに依頼する前に知っておきたい!病院清掃業者の選び方
「清掃業者に病院の清掃を依頼したいけれど、いろんな業者があって一体どのようなところに依頼すれば良いか分からない…」とお困りの方もおられるのではないでしょうか?
確かに病院の清掃依頼時には、何の要素に目を向けて業者を探せば良いのか分かりづらいと言えます。
依頼する清掃業者の選定を誤ってしまうと、病院内の清掃がきちんと細部まで行き届かずに患者さんの満足度を下げてしまう原因にもつながります。
実際に病院の清掃作業を行うのは清掃業者ではあるのですが、患者さんはそういった事情を把握していないため、病院の評価として認識され、その評価を下げることにつながるのです。
そして患者さんに限らず、看護師・医師・その他のスタッフも快適に業務を行うことができなくなる可能性もあります。
そういったことが起きてしまわないよう、清掃業者を選ぶポイントをしっかりと押さえておきましょう。
本記事では、そんな病院清掃を依頼する際に覚えておきたい清掃業者の選び方についてご紹介していきます。
病院清掃に関しての知識がきちんとあるか
病院の清掃をお願いする際に、まず確認しておきたいポイントとして「清掃作業員が病院清掃に関する知識をもっているか」という点が挙げられます。
清掃業者を選ぶ際には、これまでに病院・クリニックなどの医療機関での清掃実績があるかという点にも着目して選ぶ必要があります。
医療機関での清掃は、オフィスビルやマンションなどで行う清掃内容とは少し異なります。
清掃作業により綺麗な空間を作ることはもちろん、衛生管理に関しても徹底しなければなりません。
病院内では「ウイルスや菌の感染症対策」が重要視されており、中でも感染症リスクが高めの赤ちゃん・子ども・高齢者などの利用が多い病院では、高度な衛生知識と衛生管理が要されます。
清掃を行う際には「嘔吐物・脱糞物などの正しい処理方法」が求められ、ウイルスや菌の感染が起きないよう迅速に対処し、除菌まで行えるか否かが業者選びのポイントとされています。
これらの清掃知識・技術がなければ、ただ清掃して綺麗にするだけで終わってしまうため、感染対策としては十分とは言えません。
また、「汚れの種類によって洗剤を使い分ける」ということも大切です。
業者の中には日常清掃において、ウイルス・菌を広げてしまわないよう、エリアごとに清掃用具を使い分けする工夫を行ったり、病院専用の特殊洗剤を使ったりして病気の感染リスクを少しでも下げる取り組みを行っているところもあります。
清掃業者に病院清掃を依頼する際には、清掃作業員への衛生管理に関する教育がきちんと実施されているかについて確認しておくようにしましょう。
病院との相談・報告などの連携がスムーズか
病院との相談・報告といった連携のスムーズさも重要視するポイントです。
病院はさまざまな人が行き来を行う場所であるため、トラブルが発生した場合にもできる限り迅速に対応する必要があるのです。
万が一の事態にもきちんと相談・報告・連絡ができるのか、連携フローがスムーズであるかどうかを確認しておくと安心でしょう。
連絡手段が明確である場合、清掃内容に関しての問い合わせ・改善案も提案しやすくなります。
ダイキチカバーオールでは、定例ミーティングを設けることによって、病院のような大型施設での要望聞き取り・すり合わせを実施しています。
見積り書は分かりやすいか
見積りを行ってもらう際には、清掃業者より提示された「見積り書」をしっかりと確認するようにしましょう。
依頼者に対して明確な料金が表示できる清掃業者は、信頼度も高い傾向にあります。
その中でも見積り金額を実際よりも大きく設定したり、料金表示を曖昧な書き方にしたりしている清掃業者は、少し注意が必要です。
清掃業者というものは、基本的には一度依頼したところとの関係を長く続けるものであり、頻繁に変えるものではありません。
長い時間をかけて少しずつ依頼先である病院と信頼関係を築き上げていき、ホスピタリティをともに追及していくのです。
そのような関係性を築く仲間であるため、見積り書の時点で不安・疑問に感じる点があれば避けるようにするのが良いでしょう。
料金設定もチェック
清掃料金は、清掃時間・清掃頻度・清掃箇所により変動するものです。
そのため、清掃業者に清掃を依頼する前には必ず見積りを提示してもらってから依頼するようにしましょう。
清掃業者側に有利な価格設定がされていないかという点にも注意しなければなりません。
また清掃を依頼する時間帯によっても料金が変動することがあるため、必ず確認しておくようにしましょう。
日常清掃と定期清掃のどちらを希望するか
病院の清掃業者では、日常清掃と定期清掃のどちらを希望するかによって、選ぶべき清掃業者や清掃箇所が異なってきます。
日常清掃の場合、清掃箇所は病室・トイレ・洗面所・待合所といった、日常的に使用される頻度が高い場所がメインです。
また、このような箇所は「人の出入りが多い」という特徴があるため、同じように菌・ウイルスも多くなってしまうのです。
そのため、毎日きちんと清掃・除菌を行う必要があるのです。
とくに病院では多くの人の手が触れる場所から感染することが多いため、病室や待合室のドアの手すり、トイレや洗面にある蛇口などの「人の手が頻繁に振れる箇所」に関してはアルコール消毒を行わなければなりません。
一方、定期清掃は天井やエアコン内といった毎日清掃することは無くとも、定期的に清掃・メンテナンスしなければならない箇所の清掃を指します。
また日常清掃では落としきれていない汚れや、専門的な知識・技術を持っていないと落とすことが難しいとされる部分の汚れなども集中して行います。
定期清掃の場合、清掃箇所は天井・エアコン・換気扇など、日常清掃ではできない箇所を重点的に行っていきます。
清掃作業の内容・使用する清掃用具も確認
どのような清掃内容か・どのような清掃道具を用いているかも、清掃業者を選ぶ際には重要です。
病院内では嘔吐などの汚物処理を行うケースも少なくありません。
そしてその際、汚物のウイルスや菌が感染拡大しないよう早めに対処する必要があります。
清掃業者の病院清掃では強い除菌力をもつ特殊洗剤や抗菌ワックスなどの、市販ではなかなか入手できないような専門の道具・洗剤を用いる場合があります。
また作業方法に関しても、清掃箇所ごとに道具や洗剤を変えて清掃するなど、きちんと使い分けが行われているかも確認するようにしてください。
道具や洗剤を完備しており、使い分けもきちんと行われている清掃業者は、感染拡大のリスクをしっかりと理解したうえで清掃作業に取り組んでいるということが判断できます。
おわりに
本記事では、病院清掃を依頼する際に覚えておきたい清掃業者の選び方についてご紹介しました。
病院清掃の依頼時には、ご紹介した「病院清掃に関しての知識がきちんとあるか」「病院との相談・報告などの連携がスムーズか」「見積り書は分かりやすいか」という3つの要素にはとくに注意して業者を選ぶようにしましょう。
焦って決めようとするのではなく、できる限り時間をかけて候補となる業者を一つ一つ見ていき、じっくり吟味するようにしてください。
安さだけではなく、「信頼できるかどうか」「希望するサービスをきちんと実施してもらえるか」が大切です。