清掃に関する歴史について

2022.07.15

ダイキチカバーオールの南野です!清掃や消毒、その他様々な情報を定期的に更新させていただきます!メールにおいても、毎月様々な情報などをご案内しておりますので、ご希望の際は何なりとお申し付けください!

 

未だ雨が続き、ジメジメと蒸し暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

湿度が高い時こそ、熱中症にもなりやすいと言います。

こまめな水分補給を欠かさない事が大切です!

 

 

さて、私は新卒で清掃業界に入り4年目となりましたが、実は「清掃」と「掃除」の違いって何なのか、そして清掃文化はいつから始まったのか等、全く知らずにいました。

そこでわたしなりに調べてみたところ、「掃除学研究所」で記載されている内容から時代ごとに考え方の変化もあり、身近にある習慣が実は昔からの慣習なんだという事も学びました。

 

私なりの理解を、皆さんにも共有したいと考えましたので、ご覧いただけますと幸いです!

清掃・掃除の歴史

清掃と掃除の違い

[掃除]

ごみやほこりを掃いたり、拭いたりして取り除くこと、清潔にすること

 

[清掃]

キレイに掃除をすること

 

広辞苑に書かれている単語の意味ですが、ほぼ同じ意味合いのように感じます。

若干清掃の方が細かい作業になってくるような所感です。

清掃の歴史[飛鳥時代] 西暦:592年~710年

掃除・清掃という概念が日本に入ってきたのは飛鳥時代と言われています。

仏教思想が中国から入り、本格的に清掃の文化というのが根付きました。

この頃は、まだ文化が入ってきただけで庶民には知られていなかったのではないかと思われます。

飛鳥時代の掃除・清掃

宗教との関係[奈良時代] 西暦:710年~794年

万葉集では、恋人の無事を祈って「箒神(ほうきがみ)」に祈った詩があるようです。

掃除の「掃く」「叩く(はたく)」「掃う(はらう)」といった言葉が、宗教的にも清めるような意味合いと類似し、宗教儀式にも用いられていたと考えられます。

そう言われてみれば、お祓い(はらい)の時に良くテレビで見る動作が何となく清掃をしているようにも感じられます。※私の所感です(笑)

庶民の生活に習慣化[平安時代] 西暦:794年~1185年

年中行事絵巻にて、清掃道具を持って厄除けの祭りに参加している様子があるように、一般庶民にも清掃が習慣化し始めたころだと思われます。

しかしながら、当時は土間での生活が主流だったようで、現代のような本格的にトイレや室内を清掃するというよりは、簡単なキッチン清掃をしているようなイメージが近いといわれています。

道具が充実しはじめる[鎌倉時代] 西暦:1185年~1333年

一般的に現代で認識されているものと、変わらない形の道具が使われている様子が絵図から見られます。今の清掃会社では、フラットモップやマイクロファイバークロスといった道具を使うところが増えていますが、箒(ほうき)や雑巾など約1000年前から今でも使用されるような形で作られていたと考えると、当時を生きていた方の発想力が凄いなと感じます。

※ちなみに、雑巾は当時「浄巾(じょうきん)」という禅宗の用語で呼ばれていたそうです。

鎌倉時代の清掃

清掃員の台頭[室町時代] 西暦:1338年~1573年

鎌倉時代から、既に貴族や宮殿では今でいうところの、「清掃業務委託」が既に始まっていたようです。それが「庭掃き」と呼ばれる清掃スタッフです。庶民の習慣となっていた清掃業務自体を専門職として提供する点で、昔から業務代行のお仕事が流行していたのかなと思いました。また、商業の発展により清掃道具の販売もあったようです。

大掃除の文化[江戸時代] 西暦:1603年~1868年

有名な徳川家康が開いた、江戸幕府が12月13日に江戸城の大掃除ように定めた事から、大掃除というものが国民に定着したそうです。何気なく、年末といえば大掃除という認識がありましたが、元々は江戸時代に作られた習慣という事に驚きです。

 

 

 

このように時代をさかのぼると、清掃には古い歴史があります。

 

 

実際、世界的に見ても、学校教育として校内清掃を学生が行う先進国はほとんどなく、多くは清掃専門のスタッフを雇用して委託しているようです。学業に専念するために、という考え方に加えて、清掃のお仕事をしている人から職場を奪ってはいけないという優しさからも、このような文化に至っている事が多いようです。

 

反対に日本の文化は良い影響を世界に及ぼす事もあります。数々のスポーツ世界大会で、日本のサポーターが観客席を掃除して帰る様子などが取り上げられることもあるように、日本人の「キレイ好き」が世界でも注目されています。

また、その様子を見た他国のサポーターも、日本を真似て、試合観戦後に観客席をキレイに掃除するといった事象もあり、世界各国からも日本は清潔な国だといった印象を持たれている事も多いのではないでしょうか。

 

日本でも、学校・企業によっては欧米諸国のように、業務等の生産性を高く保つため、清掃を専門業者に委託する事も増えてまいりました。良いイメージが強い日本の清掃会社だからこそ、私たちも清潔さ・キレイさを意識し、皆様が快適に過ごせる職場・社会づくりをしていく必要があると感じております。

 

 

今回は、日本の清掃に関する歴史と世界各国における、清掃に対する考え方について記載させていただきました!今後も皆さんにとって有益かつ面白い情報を提供できればと考えております。今後ともよろしくお願いいたします!