病院やクリニックの清掃は、オフィスやビルの清掃と同じ感覚で発注してしまうと、感染対策の観点で思わぬギャップが生まれることがあります。
院内には抵抗力の低い患者様や、多くの医療スタッフが行き交っており、清掃には「見た目のキレイ」だけでなく衛生管理の専門性が求められるからです。
本記事では、病院清掃と一般清掃の違いから、基準・頻度の考え方、費用相場を左右するポイント、失敗しない業者選び、部位別の清掃ポイント、そして医療従事者が本来の業務に集中できる環境づくりまで、病院清掃を検討する際に押さえておきたい内容を網羅的にご紹介していきます。
最終更新日: 2026-09-29
- 病院清掃とは?一般的な清掃との違い
- 病院清掃の基準・頻度の考え方
- 病院清掃の費用相場を左右するポイント
- 失敗しない清掃業者の選び方
- 部位別に見る病院清掃のポイント
- 医療従事者が本来業務に集中できる環境づくり
- ダイキチカバーオールの品質保証の仕組み
- 導入までの流れ
- お客様の声(松田病院様)
病院清掃とは?一般的な清掃との違い(感染対策の観点)
病院清掃とオフィス・店舗などの一般清掃は、目的そのものが異なります。
一般清掃が「快適な空間づくり」を主目的とするのに対し、病院清掃は「感染対策・衛生管理」を主目的として設計される点が最大の違いです。この違いを理解しないまま業者を選んでしまうと、見た目はキレイでも衛生面での不安が残ってしまうことがあります。
対象となる利用者が違う
オフィスの利用者は基本的に健康な就業者ですが、病院には免疫力が低下した入院患者様や高齢の方、術後の方などが多くいらっしゃいます。同じ汚れでも、リスクの大きさが変わってきます。
エリアごとに求められる清潔度が異なる
外来待合室と処置室、トイレと病室では、求められる衛生レベルが同じではありません。エリアの特性に応じて清掃の手順や使用する資機材を使い分ける「ゾーニング」の発想が必要になります。
使用する資機材・洗剤が異なる
一般清掃用の洗剤やクロスをそのまま病院で使うと、交差汚染(あるエリアの汚れを別のエリアに広げてしまうこと)のリスクが高まります。病院清掃では、エリアごとにクロスや用具を使い分けるなど、細菌・ウイルスの数を減らすことが期待できる手順が重視されます。
スタッフの振る舞いも問われる
診療中の院内では、患者様やご家族の目の前で作業する場面も多くあります。音や動線への配慮、医療現場にふさわしい言葉遣いや立ち居振る舞いも、一般清掃以上に求められる要素です。
ダイキチカバーオールでは、こうした病院ならではの視点を踏まえた清掃サービスを提供しています。詳しいサービス内容は病院清掃サービスのページでご確認いただけます。
病院清掃の基準・頻度の考え方
病院清掃の頻度は、部門やエリアの利用状況によって考え方が変わります。
不特定多数が触れる共用部(トイレ・待合室・エレベーターなど)は日常清掃で高頻度に対応し、病室や処置室などは部門ごとの運用ルールに沿って清掃タイミングを設計するのが一般的な考え方です。人の出入りが多いエリアほど、汚れや接触機会が蓄積しやすいため、頻度設計の優先順位を上げて検討することになります。
あわせて、拭き取り清掃と消毒作業の使い分けや、感染リスクの高いエリアへの対応方法など、より具体的な基準・方法については、以下のコラムで詳しく解説しています。本記事では概要にとどめ、重複する内容には踏み込みません。
また、感染症の流行期には清掃の頻度や消毒の範囲を一時的に強化するなど、状況に応じて運用を見直す柔軟さも欠かせません。あらかじめ固定のメニューだけで完結させず、施設の状況にあわせて調整できる体制を確認しておくと安心です。
病院清掃の基準や方法をさらに詳しく知りたい方は、医療現場の清掃基準を解説したコラムをご覧ください。あわせて、感染リスクと清掃の関係を解説したコラム、拭き取り清掃・消毒の使い分けを解説したコラム、病院清掃の基本を解説したコラムも参考になります。
病院清掃の費用相場を左右するポイント
病院清掃の費用は、施設によって大きく変動するため、「相場はいくら」と一律に語ることが難しい領域です。
費用を左右する主なポイントは、次のような要素です。
施設の規模
延床面積や病床数、フロア数によって、必要な作業時間・人員が変わります。同じ「病院清掃」でも、クリニック規模と総合病院規模では前提条件がまったく異なります。
清掃範囲
共用部のみか、病室・処置室・厨房・機械浴槽といった特殊なエリアまで含むかによって、対応内容が異なります。範囲を絞ることでコストを抑えることも可能です。
頻度
日常清掃だけでなく、定期清掃(高圧洗浄・床洗浄ワックスなど)をどの程度組み合わせるかによっても変わってきます。
感染対策オプションの有無
空間除菌・消毒など、通常の清掃にプラスして依頼したい対応があるかどうかも、費用に影響する要素のひとつです。
依頼先のコスト構造
清掃業者側がどのようなルート設計・運営体制でコストを抑えているかによっても、提示される金額は変わってきます。エリアを絞った効率的な巡回ルートを組んでいる業者であれば、無駄な移動コストを抑えた分、価格に還元しやすくなります。
こうした事情から、ダイキチカバーオールでは画一的な料金表を設けず、すべて無料見積によってオーダーメイドで金額をご提示する方針をとっています。清掃プランを0から組み立てるフルカスタマイズ方式のため、不要なメニューにコストをかけず、必要な範囲・頻度に絞って予算を配分しやすくなります。まずは現状の課題や気になるエリアをお聞かせいただき、そこから最適なプランをご提案する流れになります。
失敗しない清掃業者の選び方
病院清掃の業者選びで失敗しないためには、価格だけでなく、いくつかの視点で比較することが大切です。
スタッフの教育体制
現場を担当するスタッフがどの程度の研修を受けているかは、仕上がりの安定性に直結します。
報告・コミュニケーション体制
清掃後の状況をどのように共有してくれるか、要望や相談をしやすい窓口があるかも重要な確認ポイントです。
業界団体への加盟状況
全国ビルメンテナンス協会など、業界団体に加盟しているかどうかも、一定の判断材料になります。ダイキチカバーオールも全国ビルメンテナンス協会・日本ダストコントロール協会に所属しています。
既存業者との併用可否
今の業者を完全に切り替えるのが難しい場合でも、部分的な併用から始められる業者であれば、段階的に環境を整えやすくなります。
契約実績・継続率
契約社数や契約継続率など、客観的な実績を公開している業者かどうかも、信頼できるパートナーを見極める材料になります。数字だけで良し悪しを判断することはできませんが、長く選ばれ続けているかどうかは、ひとつの目安になります。
より具体的な業者選びのチェックリストは、病院清掃業者の選び方を解説したコラムにまとめています。クリニック・診療所ならではの視点はクリニックの清掃業者選びを解説したコラム、病院全般の選定基準は病院清掃の業者選定を解説したコラムもあわせてご覧ください。
部位別に見る病院清掃のポイント
病院清掃は、エリアごとに気を配るポイントが異なります。代表的な部位について、それぞれ詳しく解説しているコラムをご紹介します。
特に清掃の悩みが集中しやすいのが、水回りや特殊な設備を伴うエリアです。ここでは、個別に深掘りしたコラムへのリンクとあわせて、それぞれの要点を簡単にご紹介します。
トイレ
不特定多数の患者様やご家族が使用するため、日常清掃での高頻度な対応が求められるエリアです。臭いや水回りの汚れが蓄積しやすく、来院者の印象にも直結します。詳しくは病院のトイレ清掃を解説したコラムをご覧ください。
ニオイ対策
院内特有のニオイは、患者様やご家族の印象を左右する要素のひとつです。換気や清掃頻度だけでなく、原因となる箇所を見極めることが対策の第一歩になります。原因と対策については病院のニオイ対策を解説したコラムで詳しく紹介しています。
機械浴槽
入浴介助に使用する機械浴槽は、構造が複雑で洗浄に専門知識を要する設備です。配管の奥や可動部分まで含めた洗浄が必要になります。機械浴槽の洗浄を解説したコラムで詳しい手順をご確認いただけます。
厨房の高圧洗浄
院内厨房は油汚れや水垢が蓄積しやすく、定期的な高圧洗浄が衛生管理の要になります。給食を提供する施設では特に、洗浄頻度の設計が重要です。適切な頻度については病院厨房の高圧洗浄頻度を解説したコラムで解説しています。
あわせて読みたい記事として、病院清掃の全体像を紹介したコラムや病院清掃で押さえたいポイントをまとめたコラムもあります。
医療従事者が本来業務に集中できる環境づくり
病院清掃を考えるうえで、費用や基準と同じくらい大切にしたい視点があります。それは、清掃業務が医療スタッフの負担になっていないか、という点です。
医療現場では人手不足が続くなか、看護師や職員の方が診療・看護の合間を縫って清掃業務を担っているケースも見られます。本来、専門職である医療スタッフの時間は、患者様のケアや診療業務に使われるべきものです。
たとえば、年に数回、職員総出で院内を一斉清掃する日を設けている病院も少なくありません。こうした取り組みは職員の連帯感を生む一方で、当日は本来の業務にあてる時間が削られてしまう、という側面もあります。
また、医療スタッフは清掃の専門教育を受けているわけではないため、善意で行う清掃であっても、エリアごとの手順の使い分けや資機材の選定までは踏み込みにくいのが実情です。清掃は「誰かがやればいい」ものではなく、専門知識をもったプロが担うことで、はじめて安定した衛生水準を保てるという側面があります。
清掃を外部委託する目的は、単に「手間を減らす」ことだけではありません。医療スタッフが専門業務に専念できる時間を確保し、結果として患者様と向き合う時間を増やしていくことにあると、ダイキチカバーオールでは考えています。清掃の質が安定すれば、職員の方が清掃の出来栄えを気にして手直しをする、といった見えない負担も減らせる可能性があります。
また、長年付き合いのある既存業者がいる場合、「今さら不満を伝えづらい」「切り替えるのは大がかりで難しい」と感じる担当者の方も少なくありません。そうした場合は、いきなり全面的に切り替えるのではなく、気になるエリアや時期だけ部分的に併用するところから始める、という選択肢もあります。段階的に環境を整えていくことで、既存の関係性を保ちながら、現場の負担を軽くしていくことができます。
ダイキチカバーオールは「イキイキさせ屋」を掲げ、まずは現場で働くスタッフが、そして次にお客様が、イキイキと本来の役割に取り組める状態を目指しています。病院清掃においては、それが「医療スタッフの方に、患者様と向き合う時間を少しでも多く確保していただくこと」だと考えています。
ダイキチカバーオールの品質保証の仕組み
ダイキチカバーオールの清掃へのこだわりは、もともと病院清掃の現場で培われたノウハウを原点としています。
抵抗力の低い患者様が過ごす病院では、見た目のキレイさだけでなく、目に見えない部分への配慮が欠かせません。この経験の中で磨き上げてきたのが「Health-Based Cleaning System」という独自の清掃の考え方です。エリアごとに資機材や手順を使い分け、見た目の汚れだけでなく、細菌・ウイルスの数を減らすことが期待できる清掃を目指しています。作業には独自ブランドのプロ用資機材を持ち込み、一般的な清掃用具では対応が難しい部分にも対応しています。
この病院清掃で培った視点を、現在はオフィスやビル、マンションなど、あらゆる施設のお客様に提供しているのが、ダイキチカバーオールの特徴のひとつです。いわば「病院清掃レベル」の衛生管理の考え方を、業種を問わず広げていくという発想です。
150時間以上の研修
現場を担当するスタッフは、150時間以上にわたる技術・マナー研修を修了しています。手順の正しさだけでなく、医療現場にふさわしい立ち居振る舞いも含めて教育しています。
写真付き報告書
清掃後の状態を写真付きの報告書で共有する仕組みも整えています。現場に立ち会えない担当者の方でも、作業の様子や仕上がりを確認しやすくなります。
事業責任者による管理
現場任せにせず、事業責任者が品質に責任を持つ体制をとっていることも、継続的な品質維持につながっています。
こうした仕組みを積み重ねてきた結果として、2026年1月末時点で法人契約社数13,000件以上、清掃契約施設数26,000件以上、契約継続率99.3%という実績につながっています。
導入までの流れ
ダイキチカバーオールへの相談から導入までは、次のような流れで進みます。
- お問い合わせ・ヒアリング:現在の清掃状況や課題感をお伺いします。
- 現地調査・無料見積:施設規模や清掃範囲を確認したうえで、オーダーメイドのプランと見積をご提示します。
- ご提案・ご契約:内容にご納得いただいたうえで契約に進みます。既存業者との併用スタートもご相談可能です。
- 清掃開始:研修を修了したスタッフが、決められた手順に沿って作業を行います。
- 定期報告・フィードバック:写真付き報告書などをもとに、状況を共有しながら必要に応じてプランを見直します。
「まずは一部のエリアだけ試したい」「見積だけでも聞いてみたい」といった段階的な相談にも対応しています。導入時期を急いでいない場合でも、現状の課題を整理する目的での相談から始めていただいて構いません。
お客様の声(松田病院様)
実際にダイキチカバーオールをご利用いただいている、医療法人翠星会 松田病院様の事例をご紹介します。
松田病院様では、長年お付き合いのある既存の清掃業者に対して、改善してほしい点があってもなかなか伝えづらいという課題を抱えていらっしゃいました。また、年2回、職員総出で院内を清掃する「大規模一斉清掃日」を設けており、医療スタッフの方々が本来の業務時間を割いて清掃を担っている状況もありました。
そこで松田病院様は、既存業者を完全に切り替えるのではなく、ダイキチカバーオールを併用で導入するという選択をされました。この形であれば、これまでの関係性を保ちながら、医療スタッフの方が本来の専門業務に専念できる環境を整えていくことができます。詳しい経緯は松田病院様のお客様の声でご紹介しています。
また、以前にいただいた松田病院様のお客様の声では、スタッフの研修システムや清掃内容が病院の現場に合っていたこと、写真付き報告書をはじめとした報告体制や日々のコミュニケーションについても、高い評価の声をいただいています。研修を受けたスタッフが現場の特性を理解したうえで作業にあたることや、日々の報告を通じて安心感を持っていただけることは、病院清掃において特に重視している部分です。
病院清掃は、感染対策という専門性と、医療スタッフが本来の業務に集中できる環境づくりという、2つの視点で選ぶことが大切です。施設の状況やお悩みに合わせて、無料見積からお気軽にご相談ください。