福祉施設の清掃業者を選ぶポイントについて
福祉施設の清掃は、一般的なビルやマンションの清掃以上に注意しなければならないポイントが多いものです。
そのため、そんな福祉施設の清掃を依頼する業者選びも慎重に行う必要があります。
本記事では、福祉施設の清掃業者を選ぶポイントについてご紹介していきます。
福祉施設では「生活環境の清潔さ」が特に重要
介護施設や老人ホームといった福祉施設では、第一に「生活環境の清潔さ」が求められます。
施設利用者はもちろん、利用者の家族に対しても安心感を与えられるように、日頃から清潔にしておかなければなりません。
福祉施設に勤務するスタッフも、掃除が行き届いた綺麗な空間での方が働きやすいと感じるため、業務効率向上も期待できるでしょう。
清潔さが維持できている空間はやはりメリットも多いですが、掃除箇所によっては日常的な掃除のみでは綺麗にならない部分もあるかと思います。
また掃除がメインの業務ではないため、勤務しているスタッフにも負担がかかってしまいます。その場合、清掃業者に委託するという方法を検討してみてはいかがでしょうか?
プロの清掃業者は一般の方では気がつかない部分・手が届きにくい部分の汚れも綺麗に取り除いてくれます。
清掃業者に清掃を依頼するメリット
清掃業者に清掃を依頼するメリットを詳しく挙げていきましょう。
施設スタッフの負担を軽減できる
施設スタッフが施設の清掃をすべて行うことは難しいと言えます。
施設スタッフは利用者の見守りや介護、そのほかの事務業務もこなす必要があり、その上さらに建物の清掃を行うとなると一人あたりの業務負担はかなり大きなものになってしまいます。
専門の清掃業者に依頼することで清掃の負担を減らして、本来の業務に集中することができます。
美観維持・建物の寿命を延ばす
専門の清掃業者に依頼することで、専用機器を用いての清掃を行ってもらうことができるため、建物の美観維持にもつながります。
清掃業者は、清掃・汚れ・劣化に関する知識や技術を豊富にもっています。
プロの目線で汚れや劣化部分を見つけて清掃を行うため、一般的な掃除では見落としてしまいそうな部分の汚れも取り除き、建物の隅々までピカピカの状態に仕上げてもらうことができます。
美観維持を行うということは、劣化を抑え、建物の寿命を延ばすということにもつながります。
感染対策にも効果的
福祉施設内で注意しなければならないことの一つに、「ウイルス・菌の施設内感染対策」があげられます。
プロの清掃業者に依頼すると、美観維持を目的とした清掃だけでなく「院内感染対策のための清掃」も行われます。
感染症対策のための汚れ除去にも徹底して行うため、施設内でのウイルス・菌の感染を防ぐことができるでしょう。
専門的な知識・技術をもっている清掃業者の場合、建物内の空気中の汚れに関する知識も豊富にもっています。
福祉施設の清掃業者を選ぶポイント
福祉施設の清掃は従来の建物での清掃とは少し異なり、衛生・感染症に関係する専門的な知識も必要になってきます。
専門的な作業も含まれるため、清掃業者はどこでも良いというわけではありません。
以下に、福祉施設の清掃業者を選ぶポイントについてご紹介します。
福祉施設に精通しているかどうか
福祉施設の清掃内容は、一般的なマンションやビルの建物とは異なる場合が多いため、最低限のノウハウを持っているかどうかというのは重要なポイントになります。
利用者・スタッフに配慮ができているかどうか
清掃内容に限らず、利用者や勤務スタッフに配慮ができているかという点も抑えておきたいところです。
どれだけ質の高い清掃作業を行ってもらうことができたとしても、利用者・勤務スタッフを不快にさせたり、怪しい行動をしたりしているようでは安心して依頼することができません。
それでは、利用者の家族にも不信感を与えてしまうことになるでしょう。
もちろん実際に依頼しないと分からない部分も多いかと思いますが、可能であれば清掃業者の「教育体制」もチェックしてみてください。
確認すべきなのは「清掃スタッフへの教育姿勢」「清掃スタッフの質を高めようとする姿勢」です。
隅々まで丁寧に清掃することや見えない範囲も徹底して綺麗にしようとする「プロ意識」が清掃の仕上がりに大きく影響してきます。
臨機応変に対応できるかどうか
また、臨機応変に対応できるかどうかも重要なポイントです。
介護施設や老人ホームでは、思いもよらぬ事故が起きてしまうこともあります。
そのような場合でも慌てることなく機転を利かせることができるかどうかというのも、清掃業者を選ぶ際のポイントになるでしょう。
連絡が取りやすく丁寧
清掃業者との連絡の取りやすさは非常に大切なポイントです。
たとえば「いつ電話をかけてもつながらない」「保留時間が長い」「メールを送っても1週間ほど何も連絡がこない」など、連絡がすぐにつきにくい業者は注意しなければなりません。
急遽清掃を依頼したい時や、清掃内容を変更してもらいたい時など、なるべく迅速に対応してくれる業者を選ぶと良いでしょう。
実務経験の豊富さ
病院・福祉施設の清掃業者を選ぶ際には、清掃業者の経験値が非常に重要です。
実務経験が豊富である清掃業者の場合、プランニング・人員配置などがスムーズに行われるため、清掃スケジュールの停滞や人員不足、清掃がきちんと行われていないなどという問題が発生することがありません。
清掃業者の公式ホームページなどを確認し、過去の実績なども踏まえた上で業者を選ぶようにしましょう。
どの範囲までを清掃業者に依頼するか
「福祉施設の清掃をどの範囲まで業者に依頼するか」は、清掃業者に依頼する前に明確にしておきたいところです。
福祉施設によっては、毎日清掃業者に清掃を依頼するほどの規模ではないというところもあるでしょう。
また、予算面にも気をつけなければなりません。
清掃業者に清掃を依頼したい範囲の優先順位を決定した上で、施設の予算と照らし合わせて調整しながら決定するようにしましょう。
清掃依頼の範囲を限定する場合、施設スタッフ間での清掃も徹底しておく
清掃業者に依頼する範囲を限定するという場合、施設スタッフ間で清掃する範囲の清掃当番決め・清掃ルールも決めておくようにしましょう。
施設スタッフの中でも清掃の質に差が出てきてしまわないよう、清掃の内容を細かくまとめるようにし、清掃マニュアルを作成しておくのもおすすめです。
また清掃を当番制にすることで、すべてのスタッフに美観意識を持たせることができます。
清掃を依頼した場合でも、「施設内を清潔に保とう」という施設スタッフの心がけがが必要になるのです。
しかし、施設の清掃は施設スタッフの負担にならない程度の清掃範囲・清掃内容に留めておき、大がかりな清掃に関しては専門の清掃業者に依頼するようにしましょう。
おわりに
本記事では、福祉施設の清掃業者を選ぶポイントについてご紹介しました。
福祉施設の清掃業者の選び方としては、さまざまなポイントがあります。
「とにかくどこでも良いから業者に清掃をお願いしよう…」という気持ちで依頼してしまうと、後々清掃業者との間でトラブルが起きてしまう可能性もあります。
そのような事態をさけるためにも、福祉施設の清掃業者選びはできる限り慎重に行うようにし、ぜひ当記事でご紹介したポイントを押さえながら業者選びを行ってみてください。
福祉施設の利用者やその家族、勤務スタッフの安心・安全を確保できるような清掃業者に依頼するようにしましょう。