店舗清掃の「3つの急所」 | 衛生管理を劇的に変えるポイントをプロが徹底解説!
こんにちは!ダイキチカバーオールの細川です。
年度末や繁忙期を前に、店舗の管理担当者様やオーナー様から多く寄せられるのが、店舗の「衛生状態」に関する不安の声です。
・「毎日スタッフに掃除をさせているが、厨房のニオイが消えない」
・「今の清掃状況で、HACCPの基準や保健所の検査をクリアできているのだろうか」
・「ベタつきや汚れが蓄積していく一方で、どこから手をつければいいか分からない」
飲食店、コンビニ、スーパーなど、食品を扱う現場にとって、衛生管理の維持は日々のオペレーションを支える根幹です。しかし、多忙な現場では、どこを重点的に管理すべきかという「明確な基準」が見えにくいのも事実です。
この記事では、私たちが清掃現場に伺った際、まずどこをチェックしているのか。その具体的なポイントと、自社で守るべき範囲とプロに任せるべき境界線についてお伝えします。
現場で確認したい、衛生レベルを左右する3つのポイント
「掃除をしているつもり」でも、汚れや異臭の元凶は、日常の視界から外れた場所に隠れていることが多いものです。まずは、以下の3箇所を現状の指標として確認してみてください。
①排水溝と床
店舗全体の衛生状態は、まず「足元」に現れます。
✅ 排水溝の蓋(グレーチング)の裏側にヌメリが溜まっていないか?
【プロの判断基準】
日常的に「乾燥」と「除菌」を徹底し、菌を増やさない環境を作ります。
もし、自力で擦っても落ちない黒ずみがある場合は、菌がバリア(バイオフィルム)を形成しているサインです。
この状態になったら、一度専門的な洗浄で「リセット」する必要があります。
② グリストラップと廃棄物
臭いの原因の多くは、排水設備の管理にあります。
特にコンビニや飲食店において気になるのは、蓄積した油が腐敗したニオイです。
✅表面のバスケットだけでなく、その下の「仕切り板」の裏側や水面に固まった古いラードが層になっていないか?
【プロの判断基準】
バスケットのゴミ捨ては毎日の必須作業ですが、蓋を開けた際に店内に強いニオイが漏れ出すようなら、日々の清掃では届かない深部に汚れが溜まっている証拠です。
これ以上の放置は害虫発生のリスクを高めるため、「専門清掃」による根本的な除去をお勧めします。
③ 冷蔵・冷凍ショーケース
スーパーやコンビニにおいて、ショーケースの衛生状態は商品の信頼性に直結します。
✅ショーケース下部の吸込口(フィルター)に埃が詰まっていないか?
【プロの判断基準】
フィルター掃除は日常のルーチンとして「自分たちで守るべき範囲」です。
ただし、棚の四隅やゴムパッキンに黒い点(カビ)が見える場合は注意が必要です。パッキン内部に入り込んだカビは表面を拭くだけでは根絶できないため、「分解洗浄」で徹底的に除去する必要があります。
HACCP義務化で変わった「清掃」の役割
2021年6月から完全義務化されたHACCPですが、現場では「具体的に何をすればいいのか」という戸惑いの声もよく耳にします。清掃という観点からHACCPを捉えると、その本質は「科学的な根拠に基づいた管理」にあります。
・「掃除をしたつもり」から「衛生を管理した記録」へ
HACCP導入において、清掃は「一般衛生管理(前提条件プログラム)」という、最も重要な土台に位置づけられています。ここで求められるのは、単なる見た目の綺麗さではなく、「いつ、誰が、どこを掃除し、その結果どうだったか」というプロセスの可視化です。
「スタッフが頑張って掃除しています」という精神論ではなく、客観的な記録(チェックシート等)を残す仕組みが求められています。
・清掃マニュアルが「お店を守る盾」になる
万が一、店舗で衛生トラブルが発生した際、HACCPに基づいた清掃記録があるかないかで、店舗の社会的責任の問われ方は大きく変わります。
誰がやっても同じ品質で清掃・除菌ができるようにマニュアルを作成し、
排水溝のヌメリやショーケースの温度などのリスク箇所を日々確認できる体制を整えることが、結果としてお店の信頼を強固なものにします。
自社清掃だけで衛生状態を維持するのが難しい理由
現場のスタッフが一生懸命掃除をしていても、汚れが蓄積してしまうのには理由があります。それは努力不足ではなく、「道具と薬剤」の特性によるものです。
菌のバリア(バイオフィルム)の形成
油汚れや水垢が蓄積すると、その表面に菌が膜(バイオフィルム)を作ります。こうなると、市販の洗剤や通常のモップ掛けでは表面をなぞるだけで、中の菌まで届きません。「掃除しているのに臭う」「すぐにベタつく」のは、この膜が残っているからです。
現場の負担と基準の低下
多忙なスタッフに、重労働な排水管清掃や分解を伴う作業までを強いると、本来の接客や調理業務に支障が出ます。
その結果、どうしても「目に見えるところだけ」の清掃になりがちです。現場の清掃基準を無理なく維持するためには、スタッフが「できる範囲」を明確にすることが重要です。
自社とプロの「役割分担」を明確にする
スタッフが担当すべき「予防清掃」
・水分を残さない: 菌の増殖を抑えるたまに清掃後の乾拭きを徹底する
・除菌の習慣化: 手が触れる場所や食材が触れる場所を毎日決まった手順で消毒する
・異常の早期発見: ニオイや排水の流れ方の変化に気づき、報告できる体制を整える
プロが担当すべき「機能回復」
・専用薬品による分解: 蓄積したバイオフィルムや炭化した油を素材を傷めず根こそぎ除去する
・分解洗浄: エアコン内部やショーケースの奥などスタッフでは手が届かない場所を洗浄する
・管理記録の活用: 清掃前後の写真や報告書を作成し、HACCPに沿った管理記録のエビデンスとして活用できるようにする
繁忙期や気温の上昇に備える
これから迎える繁忙期、そして気温が上がる季節は、店舗の衛生管理にとって試練の時期です。忙しくなれば清掃に割ける時間は減り、気温が上がれば菌の増殖スピードは早まります。
「今、少し気になるニオイ」や「排水の流れの悪さ」は、放置すれば繁忙期の真っ只中に大きなトラブルとして表面化する恐れがあります。
不具合が起きてから緊急で対応するのではなく、比較的余裕のある時期に一度環境を整えておくことが、結果として最も安定した店舗運営に繋がります。
まとめ:清潔な環境が、お店の価値を守る
店舗の衛生状態を整えることは、単なる美化活動ではありません。お客様に安心を提供し、スタッフが本来の業務に集中できる環境を作り、そして店舗の資産価値を長期的に守るための経営判断です。
・「今の清掃状況で本当に大丈夫か、一度客観的に診断してほしい」
・「自社でやるべきことと、プロに任せるべきことのバランスを相談したい」
そんなお悩みがございましたら、まずは一度、私たちプロの視点による無料の現地調査から、お気軽にお声がけください!





