インフルエンザ本格流行!「換気不足の冬」に潜む集団感染リスクについて解説
こんにちは!ダイキチカバーオールの細川です。
11月に入り、9月からお伝えしてきた「インフルエンザ」が本格的な流行期を迎え、同時に「ノロウイルス」による感染性胃腸炎も流行しています。
まさに「2つの感染症」の同時流行です。
寒さで窓を閉め切り、「換気」が減るこの時期、職場や家庭ではウイルスが室内に滞留し、集団感染のリスクが高まります。「自分は大丈夫」と思っていても、同僚やご家族が知らずにウイルスを持ち込んでいるかもしれません。
普段行っているアルコール消毒も非常に大切ですが、それだけではカバーしきれない「ウイルスの特性」があることをご存知でしょうか。
この記事では、インフルエンザとノロウイルスの「両方」からあなたと大切な人々を守るために、知っておくべき「消毒法の違い」と、集団感染を防ぐ「衛生管理のポイント」までを解説します。
なぜ冬の室内は危険?「換気不足」と「ウイルスの濃縮」
冬の室内環境には、夏場にはない特有の危険が潜んでいます。その最大の原因は「換気の不足」です。
11月に入り、気温が下がり、多くの職場やご家庭で窓を閉め切る時間が長くなっているかと存じます。
自覚症状のない人によってインフルエンザウイルスやノロウイルスが室内に持ち込まれた場合、「換気の不足」が深刻な事態を引き起こします。
室内に侵入したウイルスは屋外に排出されず、密閉された空間を漂い続けます。時間が経つにつれ、空気中にウイルスが蓄積し、「ウイルス濃度」はどんどん上昇していきます。
この状態こそが、職場での集団感染や家庭内感染を引き起こす最大の引き金となります。
【重要】インフルエンザウイルスとノロウイルス「消毒法の違い」
この「同時流行」の時期に、ぜひ知っておいていただきたい重要な知識があります。 それは、「ウイルスによって、有効な消毒剤が違う」という事実です。
インフルエンザウイルスは「エンベロープ」という脂質の膜を持っています。この膜はアルコール(エタノール)によって簡単に破壊できるため、アルコール消毒が非常に有効です。
一方で、ノロウイルスウイルスは「エンベロープ」を持っていません。そのため、アルコールが効きにくく、アルコール消毒では十分な効果が期待できません。有効なのは「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)」です。
インフルエンザ対策としてアルコール消毒を用いるケースは多いかと思います。しかし、もしノロウイルスが持ち込まれた場合、アルコールだけでは十分な対策とならない可能性があります。
ノロウイルスに有効!「次亜塩素酸ナトリウム」の正しい使い方
では、アルコールが効きにくいノロウイルスには、具体的にどう対応すればよいのでしょうか。ここで活躍するのが「次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)」です。
ただし、この消毒液は強力なため、使用には正しい知識が必要です。
1. 消毒液の希釈(薄め方) ノロウイルス対策では、用途に応じて2種類の濃度を使い分けるのが基本です。
- 嘔吐物や排泄物が付着した場合(高濃度:約0.1%)
水500mlに対し、家庭用漂白剤(塩素濃度5%の場合)を約10ml(ペットボトルのキャップ約2杯分)混ぜます。 - ドアノブ、手すり、トイレのレバーなど(低濃度:約0.02%)
水500mlに対し、家庭用漂白剤(同上)を約2ml(ペットボトルのキャップ半分弱)混ぜます。
2. 使用上の注意点
- 換気を必ず行う: 塩素ガスが発生するため、使用中は必ず窓を開けるか換気扇を回してください。
- 手袋・マスクを着用する: 皮膚や粘膜を傷める可能性があるため、直接触れないようにします。
- 金属製品には注意: 金属を腐食させる(サビさせる)性質があります。金属部分に使用した後は、必ず水拭きと乾拭きを行ってください。
- 作り置きしない: 消毒効果は時間とともに低下するため、その都度使い切る量を作りましょう。
同時流行を防ぐ!職場で実践すべき「衛生管理 3つのポイント」
インフルエンザ(アルコール)とノロウイルス(次亜塩素酸ナトリウム)、両方の対策を同時に行うには、職場全体での意識改革が不可欠です。
ポイント1: 「時間」を決めた換気の徹底
冬場の「換気不足」は、ウイルス濃度を高める最大の要因です。 寒いからといって窓を閉め切るのではなく、「1時間に5分〜10分程度」、必ず空気の入れ替えを行いましょう。
窓が1箇所しかない場合は、サーキュレーターや扇風機を窓の外に向けて回し、室内の空気を強制的に排出するのも効果的です。
ポイント2: 「場所」に応じた消毒の使い分け
すべての場所を次亜塩素酸ナトリウムで拭くのは、手間や素材へのダメージを考えると現実的ではありません。以下のように使い分けるのが効率的です。
- アルコール消毒が適した場所:
◦デスク、PC、コピー機(操作パネルなど)、電話機
◦※頻繁に触れるが、水分や塩素に弱い電子機器周辺
- 次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)が適した場所:
◦ドアノブ、手すり、電気のスイッチ
◦トイレ(便座、水洗レバー、ドアノブ、床)
◦給湯室(蛇口、共有スペースのテーブル)
特に不特定多数が触れるトイレや給湯室は、ノロウイルスの温床となりやすいため、重点的な清掃・消毒が求められます。
ポイント3: 汚染を広げない「仕組み」づくり
ウイルスは「手」を介して広がります。
- トイレや給湯室のタオル共有は禁止し、ペーパータオルを設置する。
- 体調不良者が出た場合のルール(嘔吐物の処理手順、休む基準)を明確にしておく。
これらの対策を「見える化」し、職場で共有することが集団感染の予防につながります。
日常清掃では追いつかない?プロの清掃が「集団感染」を防ぐ理由
ここまでご家庭や職場でできる対策をお伝えしましたが、実は大きな落とし穴があります。 それは、「汚れが残っていると、消毒効果は激減する」という事実です。
消毒剤は、あくまで「菌・ウイルス」に作用するものです。皮脂、ホコリ、食べかすなどの「有機物(汚れ)」が表面に残っていると、消毒剤がまず汚れと反応してしまい、ウイルスまで届きません。
しかし、日常の清掃で、ドアノブの手垢やスイッチ周りの黒ずみまで完璧に除去し、さらに2種類の消毒剤を使い分けて拭き上げるのは、非常に手間がかかります。
私たちダイキチカバーオールのような清掃のプロは、まず「汚れを落としきる」ための専門的な洗剤と技術を用いて清掃箇所をリセットします。その上で、ウイルスの特性や素材(金属、プラスチックなど)に合わせ、最適な消毒剤を選定して徹底的に除菌作業を行います。
「換気やアルコール消毒はしているのに、なぜか体調不良者が増える…」
もしそう感じているならば、それは日常清掃では落としきれない「汚れ」が原因かもしれません。
まとめ:本格的な冬を迎える前に、万全の対策を
今回は、本格的な流行期を迎えたインフルエンザとノロウイルスから職場やご家庭を守るための「衛生管理のポイント」を解説しました。
- 冬の室内は「換気不足」でウイルスが濃縮しやすい危険な状態。
- インフルエンザにはアルコール、ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウムと、消毒法が異なる。
- 消毒効果を高めるには、まず「汚れを落とす」ことが最重要。
集団感染は、ひとたび発生すると業務の停滞や大切なご家族の健康被害など、甚大な影響を及ぼします。
冬は特に体調を崩しやすい季節になりますので、体調管理をいつも以上に徹底して気持ちよく新年を迎えましょう!
参照元URL
- 神奈川県厚木保健福祉事務所 保健予防課: 感染拡大防止と消毒extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.pref.kanagawa.jp/documents/10246/803257.pdf
- 株式会社ビー・エフ・エス: ノロウイルスの感染経路と感染対策 https://www.bfss.co.jp/media/column/noro01
- 健栄製薬株式会社: インフルエンザはエンベロープウイルス!知っておきたい感染防止方法
https://www.kenei-pharm.com/tepika/column/disinfection/column192/ - 国立感染症研究所: ノロウイルス感染症とは https://id-info.jihs.go.jp/diseases/na/norovirus/010/norovirus-intro.html
- 大正製薬: 「換気」と「加湿」の新常識。冬の感染症対策とは・・・? https://www.taisho-kenko.com/column/28/





