ママさん・妊婦さん必見!知っておきたいリンゴ病の特徴
こんにちは!ダイキチカバーオールの佐々木です。
突然ですが「リンゴ病」という病名を、聞いたことはありますか?
正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」と呼ばれ、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる感染症です。
特に春から夏にかけて流行のピークを迎えることが多く、今まさに日本中で患者が増えているようです。
一度かかるとほとんどの場合、終生にわたる免疫がつくため、二度かかることは稀だとされています。
今回は、リンゴ病の特徴をはじめ、感染したらどうなるのか、感染のピークはいつなのかなど、ぜひ知っておいてほしい知識をご紹介します。
リンゴ病の特徴は?
「リンゴ病」と呼ばれるようになった由来は、その特徴的な症状にあります。
熱やだるさなどの風邪に似た症状が数日続いた後、まるでリンゴのように両頬が真っ赤になるのが最も分かりやすいサインです。
この赤い発疹は、時間が経つと腕や足、お腹など全身に広がり、網目状のまだら模様になることもあります。かゆみを伴うこともあり、日差しを浴びたり、お風呂で体が温まったりすると、発疹が一時的に濃くなることもあります。
小さなお子さんや妊婦さんがリンゴ病にかかるとどうなるの?
冒頭でもお伝えした通り、ほとんどの場合は軽傷で済みますが、なぜ小さなお子さんや妊婦さんがリンゴ病に特に注意する必要があると言われているのでしょうか?
小さなお子さんの場合
お子さんが感染した場合、発疹が出ている間は「かゆみ」が強く出たり、稀に「関節の痛み」を訴えるお子さんもいます。
また、特に免疫が低下しているお子さんの場合、貧血を伴うなど重症化することもありますので、様子がおかしいと感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
妊婦さんの場合
妊娠中にリンゴ病ウイルスに感染してしまうと、ごく稀にですが、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるためです。具体的には、胎児貧血や胎児水腫(赤ちゃんにむくみが生じる状態)が見られることがあり、残念ながら場合によっては流産に至るケースも報告されているようです。
特に、妊娠初期(20週未満)の感染でそのリスクがわずかながら高まると一般的に言われています。
不安に思われるかもしれませんが、妊婦さんがリンゴ病に感染したとしても、必ずしも赤ちゃんに影響が出るわけではないとされています。多くの場合は赤ちゃんへの影響はなく、無事に経過すると言われています。
しかし、大切なことは、もし感染の心配がある場合は、決してご自身で判断せず、速やかにかかりつけの産婦人科医に相談することです。
不安な気持ちを一人で抱え込まず、専門家である医師に相談することで、必要なサポートや情報が得られるでしょう。
感染後のピークはいつ?
リンゴ病で最も勘違いされやすいのが「発疹が出た時が一番危ない」という点です。
実は、リンゴ病のウイルスが最も人にうつりやすい時期は、発疹が出る前の7日〜10日間とされています。
この時期は、発熱や鼻水といった「風邪かな?」と思う程度の症状しかなく、まさかリンゴ病だとは気づきにくいのが厄介なところです。
お顔に赤い発疹が現れた時点では、ほとんどウイルスを排出していないため、人に感染させる力はかなり弱まっていると言われています。
そのため、発疹が出ている期間中に、保育園や幼稚園、学校を休む必要は原則としてありません。ただし、体調が悪い場合は無理をさせず、ご家庭でゆっくり休ませてあげてくださいね。
まとめ
リンゴ病には残念ながら有効なワクチンはないようです。しかし、ご家庭や施設でできる対策はたくさんあります。
例えば、リンゴ病のウイルスは主に飛沫感染で広がるため、普段から手洗いうがいなどの予防が、基本的な対策となります。
そして、ウイルスは目に見えないので、どこで感染するか分かりません。
リンゴ病のウイルスには次亜塩素酸ナトリウムが有効とされており、0.02%〜0.2%程度の濃度に希釈して、ドアノブ・手すりなどのよく触れる場所を中心に、こまめに消毒することをおすすめします。
※詳しい希釈方法は「感染性胃腸炎」に関するブログでご紹介しておりますので、そちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
https://service.daikichi-el.co.jp/blog/2025/03/infectious-gastroenteritis-spring/
参考文献:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/fifth_disease.html