「熱中症警戒アラート」事業者が求められる対策とは?

2025.07.17

こんにちは!ダイキチカバーオールの佐々木です。

 

連日ニュースで「熱中症警戒アラート」が報じられ、本格的な暑さがやってきましたね。エアコンが効いた室内でも、一歩外に出ればムワッとした空気…。「夏が来たなぁ」と感じる反面、体調管理には気をつけたい時期ですよね。

 

労働災害防止の観点から、熱中症対策は法律で「事業者の義務」と明確に定められており、厚生労働省も「しっかり対策してくださいね!」と強く呼びかけています。

 

7月末に差し掛かる今からでも、適切な対策を講じることで、従業員の安全と健康を守り、活気ある職場を維持することは十分に可能です。一緒に確認していきましょう!

熱中症対策、何が変わったの?

これまでも熱中症対策は労働安全衛生法に基づいて実施されてきましたが、近年、夏の猛暑化が進み、熱中症による労働災害が深刻化したことから、対策の強化が図られています。

 

特に注目すべきは、2022年に労働安全衛生規則が改正され、熱中症対策がより具体的に事業者の義務として明記されたことです。これにより努力義務だったものが「しなければならない」という義務に変わったポイントが多くあります。

 

例えば、以前から推奨されていた「暑さ指数(WBGT値)」を測定し、その値に応じて作業を中断したり、休憩時間を増やしたりすることが、今ではより強く求められるようになりました。

 

また、熱中症対策に関する具体的な計画の策定や、従業員への情報提供・教育も、これまで以上に重要視されています。

ダイキチカバーオールの熱中症対策

ダイキチカバーオールの安全管理委員会では、日々、安全対策の強化に努めています。今回は、その一部をご紹介できればと思います。

 

「室温」だけでは不十分?清掃現場で特に意識する「湿度」の重要性

厚生労働省は、快適な室内環境の目安として「室温28℃、湿度40〜60%」を推奨しています。

 

しかし「室温が28℃以下でも、湿度が高いと熱中症リスクが跳ね上がる」という事実があります。

 

このため、ダイキチカバーオールでは、各事務所に温度計・湿度計を設置し、単に室温だけでなく湿度も数値で管理できる状態を目指して動き始めています。

 

こまめな水分補給の促進

ダイキチカバーオールで清掃サービスを提供するのは、フランチャイズオーナーです。

 

オフィス、マンション、ビル、学校、病院など、多岐にわたって対応していますが、清掃作業に集中していると、ついつい水分補給を忘れてしまうことも…。

 

喉の渇きを感じる前に脱水症状が進行してしまうことがあるため、オーナーさんへこまめな水分補給や、OS-1などの「経口補水液」を現場に持参し、積極的な摂取を推奨しています。

 

経口補水液は、水だけでなく汗で失われる電解質(ナトリウムやカリウムなど)も効率よく補給できるため、スポーツドリンクよりも素早い水分・電解質補給に優れています。特に、体調がすぐれない時や、大量に発汗した際には、非常に有効な手段となります。

職場の熱中症対策「5つのキホン」

厚生労働省は、職場での熱中症を防ぐために、事業者が取り組むべきことを5つのポイントにまとめています。

 

1.快適な環境づくり(作業環境管理) 

職場の温度や湿度を適切に保つことが一番大事です。エアコンや扇風機、換気設備を上手に使ったり、窓からの日差しを遮ったり。「暑さ指数(WBGT値)」を測って、危険なレベルになる前に環境を整えましょう。

 

2.無理のない働き方(作業管理) 

暑い時間帯に無理な作業はさせません。休憩をこまめに取ったり、作業の量を調整したり、水分や塩分を補給する時間もしっかり確保しましょう。

 

3.従業員の健康チェック(健康管理)

従業員一人ひとりの体調を把握することも大切です。作業を始める前に「今日の体調は?」と声をかけたり、もし体調が悪そうならすぐに作業を中断させるなどの対応が必要です。日頃から、体調の変化に気づけるような体制を作っておくと安心です。

4.正しい知識を学ぶ(労働衛生教育)

熱中症ってどんな症状が出るの?どうやって防ぐの?もし誰かが熱中症になったらどうすればいいの?こうした知識は、全従業員が知っておくべきことです。定期的に研修を行うなどして、みんなで熱中症への意識を高めましょう。

 

5.もしもの時に備える(緊急時対応)

万が一、熱中症になってしまった時のために、すぐに連絡が取れる体制や応急処置の方法を決めておきましょう。迷わず病院へ連れて行けるように準備しておくことも大切です。

 

これらの対策は、どんな業種や規模の会社でも同じように求められます。特に、屋外での作業や、空調のない場所、湿気がこもりやすい場所では、より一層の注意と具体的な対策が欠かせません。

まとめ

熱中症は、放っておくと命に関わることもある恐ろしい症状です。しかし、厚生労働省が示すガイドラインに沿って、正しい知識と対策をしっかり行えば、十分に防ぐことができます。

 

私たちダイキチカバーオールは、清掃のプロとしてお客様に最高のサービスをお届けするのはもちろん、そこで働く従業員みんなの安全と健康を何よりも大切に考えています。

 

この夏も、法改正によってより重要になった熱中症対策を徹底して、安心・安全な清掃作業に努めてまいります。

 

皆さんの職場でも、ぜひ今一度、厚生労働省の熱中症対策ガイドラインも参考にしながら、できることから対策を見直してみてください。みんなで協力して、この厳しい夏を元気に乗り切りましょう!

 

参考文献:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://neccyusho.mhlw.go.jp/pdf/2025/r7_neccyusho_strengthening_pamphlet.pdf