保育所・高齢者施設の方必見!百日咳の集団感染を防ぐ清掃や除菌のポイント
こんにちは!ダイキチカバーオールの佐々木です。
昨今、日本国内において百日咳の感染が拡大しています。2025年5月27日時点でも全国的に増加傾向にあり、1週間の感染者数が2000人を超えています。
百日咳は、特有の激しい咳が長く続く感染症であり、感染力が非常に強いことでも知られており、小さなお子様や高齢者の方は特に注意が必要です。
この頃、保育所や高齢者施設における管理者の皆様からも「どのような対策が有効か?」というご相談が増えております。
今回は、そんな百日咳の特徴と予防策をご紹介します。
百日咳とは?
百日咳は、「百日咳菌」という細菌に感染することで発症する呼吸器系の感染症です。
個人差はありますが、代表的な症状として以下のような症状があります。
初期症状:くしゃみ、鼻水、微熱など風邪に似た症状
進行後:激しい咳が数週間~数カ月続く(特に夜間)
感染経路:主に飛沫感染(咳やくしゃみの飛沫で感染)、一部接触感染(ドアノブや手すりから感染)
潜伏期間は通常7日〜10日程度で、症状が軽い初期の段階でも周囲に感染を広げてしまう可能性があります。
百日咳の予防策
感染対策というと、マスクや手洗い、ワクチン接種などが思い浮かびますが「環境の衛生管理」も非常に重要な要素です。
また、感染者が触れたものを共有しないことも大切です。
その他に、百日咳菌は乾燥に弱いという特徴がありますが、空気中に潜む菌を減らすためには、日常的な清掃と適切な対処が重要です。
清掃・除菌すべき箇所
どの感染症でも同じですが、菌は咳やくしゃみとともに飛散し、ホコリと一緒に床や家具に付着します。
そのため、定期的な掃除機がけや、湿らせたクロスでの拭き掃除を心がけ、ホコリをこまめに取り除きましょう。
百日咳菌は飛沫によって広がりますが、その飛沫が付着する場所(ドアノブ、手すり、スイッチ)などの「高頻度接触面」感染の温床になりやすいので1日1~2回、アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムで拭き取るようにしましょう。
飛沫感染とエアコン稼働による空気循環の関連性
前述の通り、予防のためには日常的な清掃や除菌が大切ではありますが、エアコンを使用する環境ではどうなの?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
エアコンは空気の循環能力が非常に高く、咳やくしゃみで出た目に見えない小さな飛沫を、部屋中に広げてしまうことがあります。換気が足りないと、これらの飛沫が室内に溜まりやすくなり、感染リスクを高める可能性があります。
そのため、エアコン使用中でも、定期的に窓を開けて空気を入れ替えることが大切です。
まとめ
今回は百日咳の特徴や予防策をご紹介しました。しかし、百日咳以外にもさまざまな感染症が活動的になることがあります。
日頃からの手洗いや咳エチケット、そして室内の清掃や除菌といった基本的な対策は、多くの感染症から身を守るために非常に有効です。
これから梅雨の時期に入り、気候が不安定な日が続きますが、皆様が元気に過ごせることを願っています。