オーナーも知っておくべき浴槽掃除のコツとは?

2025.10.29
オーナーも知っておくべき浴槽掃除

毎日使う浴室は、清潔で快適な空間を保つために定期的なお手入れが欠かせません。

 

とくに、賃貸物件や管理物件では、浴槽の汚れは入居者満足度や設備の寿命にも直結します。

 

本記事では、日常的にできる浴槽掃除の基本から、汚れの種類別対処法、専門業者を活用する際のポイントまでご紹介していきます。

浴槽掃除を怠ることで起きる問題

浴槽の掃除を怠ると、見た目の汚れ以上に深刻な問題が起こることがあります。

 

水垢や皮脂汚れは表面に膜を作り、黒ずみやくすみの原因となり、湿気の多い浴室環境ではカビが繁殖し、タイル目地やシリコン部分に黒カビが発生しやすくなります。

 

こうした汚れを放置すると、排水口や循環配管の詰まりを招き、悪臭やヌメリ、衛生面のリスクが高まります。

日常的にできる浴槽掃除の基本手順

日常的にできる浴槽掃除の基本手順

日常的にできる浴槽掃除の基本手順をご紹介します。

 

入浴後の軽いすすぎで汚れを防ぐ
入浴後にシャワーで浴槽全体をさっとすすぐだけでも、皮脂や石けんカスの蓄積を防ぐことができます。

 

お湯を抜いた直後に行うと、汚れが柔らかく落ちやすくなります。

 

中性洗剤でやさしくこすり洗い
スポンジに中性洗剤をつけ、浴槽を全体的にやさしくこすり洗いします。

研磨剤入りのスポンジは傷の原因になるため避け、なるべく柔らかい素材を使用してください。

 

とくに、水面ラインや背もたれ部分は汚れが付きやすいので丁寧に行いましょう。

 

すすぎ・水分拭き取り・排水口チェック
洗浄後はしっかりとすすぎ、水分を残さないようにタオルで軽く拭き取ります。
水気が残ると水垢やカビが発生しやすくなるため、換気扇や窓を開けて湿気を逃がしましょう。

 

排水口のヘアキャッチャーも毎回確認し、髪の毛やゴミを取り除くことで詰まりを予防できます。

 

汚れの種類に応じた効果的な掃除方法
浴室の汚れは主に「皮脂汚れ」「水垢」「カビ」に分類されます。
それぞれに適した洗剤や手順を理解しておくと、効率的に清掃できます。

 

皮脂汚れ
皮脂汚れには、重曹や中性洗剤がおすすめです。
ぬるま湯に重曹を溶かし、スポンジで優しくこすり洗いすることで皮脂を分解できます。

 

水垢
水垢はアルカリ性の汚れのため、酸性のクエン酸を使用します。
クエン酸水をスプレーし、数分放置してからスポンジでこすり、しっかりすすぎましょう。

 

カビ汚れ
カビ汚れには塩素系漂白剤が有効ですが、取り扱いには十分注意が必要です。
必ず換気を行い、ほかの洗剤と混ぜるのは避けましょう。

 

また、手袋・マスクを着用し、長時間の使用は避けてください。
素材によっては変色や劣化を起こす場合があるため、使用前に目立たない部分で試すのが安心です。

プロのクリーニングや定期清掃を活用する方法

プロのクリーニングや定期清掃

頑固な黒ずみやカビが広範囲に広がった場合、自力での清掃には限界があるため、そのような場合には、専門のハウスクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。

 

プロの清掃では、専用洗剤や高圧洗浄機を使用し、浴槽内部や配管内まで徹底的に洗浄します。

 

作業内容の一例として、浴槽全体の洗浄、カビ取り、防カビコート、排水口の洗浄、エプロン内部の高圧洗浄などがあります。

 

料金の目安は一般家庭で1~2万円前後、オフィスや管理物件などの大型浴場では規模に応じて数万円程度が相場となります。

 

依頼前には、使用する洗剤の種類・作業時間・乾燥時間・アフター対応などを確認し、施工範囲を明確にしておきましょう。

おわりに

本記事では、日常的にできる浴槽掃除の基本から、汚れの種類別対処法、専門業者を活用する際のポイントまでご紹介しました。

 

浴槽の汚れは、放置すると見た目だけでなく衛生面や設備トラブルにもつながります。

 

日常的な軽い掃除で清潔を保ちつつ、汚れが蓄積した際にはプロのクリーニングを活用することが最善の選択と言えます。

 

定期的な清掃と適切なメンテナンスで、長く快適に使える浴槽を保ちましょう。