結論からお伝えすると、病院の厨房は年に数回程度、外まわり(外構・駐車場・アプローチなど)は半年に1回程度を一つの目安に、高圧洗浄を検討することが望ましいとされています。
厨房は油汚れや食材カスが蓄積しやすく、外まわりは土埃や雨水による黒ずみ・コケが発生しやすいため、それぞれ異なる観点でのメンテナンスが求められます。
本記事では、病院(医療機関)の厨房・外まわりの高圧洗浄について、衛生管理・感染対策の観点からどのくらいの頻度で行うべきかをご紹介していきます。
- 病院の厨房・外まわりに高圧洗浄が必要な理由
- 病院厨房の高圧洗浄、頻度の目安
- 病院外まわり(外構・駐車場)の高圧洗浄、頻度の目安
- 頻度を判断する際に押さえておきたいポイント
- 高圧洗浄を行う際の注意点
- まとめ
病院の厨房・外まわりに高圧洗浄が必要な理由
病院は一般の施設と異なり、免疫力が低下した患者様やご高齢の方が多く出入りするため、衛生管理の水準がより厳しく求められる場所です。
厨房は食中毒や感染症のリスクに直結する場所であり、油汚れやぬめりを放置すると雑菌やカビの温床になりやすいと言われています。
外まわりも、土埃やコケ、鳥のフンなどが蓄積すると、院内への菌の持ち込みや、来院者の転倒リスクにつながる可能性があります。
そのため、日常清掃だけでは落としきれない汚れを、高圧洗浄によって定期的にリセットすることが、衛生管理・感染対策の観点から重要だと考えられます。
病院厨房の高圧洗浄、頻度の目安
病院厨房の高圧洗浄は、使用頻度や調理内容によって適切な間隔が異なりますが、一般的には次のような目安が参考になります。
調理量が多い厨房の場合
1日に多くの食数を提供する厨房では、油汚れやグリストラップの汚れが蓄積しやすいため、年に数回程度の高圧洗浄を検討することが望ましいとされています。
調理量が比較的少ない厨房の場合
提供食数が少ない、または外部委託で簡易調理が中心の厨房であっても、半年に1回程度を目安に汚れの状態を確認することが望ましいとされています。
排水口・グリストラップまわり
排水口やグリストラップは特に油分やぬめりが溜まりやすく、放置すると悪臭や害虫発生の要因になる可能性があるため、頻度をやや高めに設定するケースもあります。
日常清掃と併用しながら、床や壁、換気扇まわりの汚れ具合を定期的にチェックし、必要に応じて頻度を調整していくことがポイントです。
病院外まわり(外構・駐車場)の高圧洗浄、頻度の目安
病院の外まわりは、患者様やご家族、業者など多くの人が行き交うため、清潔感と安全性の両立が求められます。
駐車場・アプローチ
土埃や排気ガスによる黒ずみ、雨水によるコケの発生が見られる場合、半年に1回程度の高圧洗浄で清潔な状態を保ちやすくなります。
玄関まわり・スロープ
車椅子やベビーカーの利用も多いため、滑りやすさの原因となる汚れやコケは早めに除去することが望ましいとされています。
ゴミ置き場・裏動線
厨房からの油汚れや生ゴミの臭いが付着しやすい裏動線は、衛生面・臭気対策の観点から高圧洗浄の頻度をやや高めに設定するケースもあります。
外まわりの汚れは天候や立地条件によって進行度合いが変わるため、季節ごとの状態確認と合わせて頻度を見直すことをおすすめします。
頻度を判断する際に押さえておきたいポイント
高圧洗浄の頻度を判断する際には、以下のようなポイントを確認しておくと安心です。
利用状況・人の出入りの多さ
外来患者数や厨房の稼働状況によって汚れの蓄積スピードは変わるため、施設ごとの利用実態に合わせて頻度を検討することが大切です。
感染対策の基準
院内感染対策マニュアルや衛生管理基準がある場合は、それに沿った清掃計画の一部として高圧洗浄を位置づけることが望ましいとされています。
専門業者への相談
汚れの状態や設備の材質によって適切な洗浄方法・頻度は異なるため、医療機関の清掃実績がある業者に相談し、現地確認をしてもらうことも一つの方法です。医療機関の清掃業者選びについては、医療機関の清掃業者選び、失敗しないためのポイントとは?でも詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。
高圧洗浄を行う際の注意点
高圧洗浄は効果的な洗浄方法ですが、実施にあたってはいくつか注意しておきたい点があります。
診療時間・利用時間への配慮
厨房や外まわりの洗浄は、診療や食事提供に影響が出ないよう、時間帯を調整して実施することが望ましいとされています。
水はねによる周辺への配慮
高圧洗浄は水しぶきが広範囲に飛ぶ可能性があるため、周辺の医療機器や薬剤保管エリアへの水はね防止対策を行うことが重要です。
床材・設備の材質確認
床材や外壁の素材によっては、水圧の強さによって傷みが早まる可能性があるため、事前に適切な水圧・洗浄方法を確認しておくと安心です。
感染対策という観点では、清掃全体の考え方を見直すことも有効です。院内感染リスクを抑えるための清掃のポイントについては、病院清掃の際に知っておきたい病院内で感染リスクを抑えるポイントでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
病院の厨房は年に数回程度、外まわりは半年に1回程度を一つの目安としながら、実際の汚れ具合や利用状況に応じて頻度を調整していくことが、衛生管理・感染対策の観点から望ましいと考えられます。
日常清掃だけでは対応しきれない油汚れやコケ、黒ずみを高圧洗浄でこまめにリセットすることで、患者様やご家族が安心して過ごせる環境づくりにつながることが期待できます。
厨房・外まわりそれぞれの状態を確認しながら、専門業者とも相談しつつ、無理のない清掃計画を立てていきましょう。